行政 : 国交省、道路活用ガイドラインを公表
国土交通省は、自治体やNPOなどに、イベントやオープンカフェなどといった、地域振興のための道路空間の活用を期待したいとし、そのためのガイドラインをまとめてホームページに公表した。
国交省は、「総合規制改革会議」の答申(平成15年12月)において、道路などの公共空間を地域のニーズや実情に応じて柔軟に活用することが示されたことを踏まえ、祭りのような短期間のイベントばかりではなく、継続的・反復的に道を活用して行う地域活動を推進したいとして、そのためのガイドラインを策定し、3月31日より同省のホームページで公表している。
ガイドラインでは、道を活用した地域活動の例として、次のようなものを挙げている。
- 主に収益活動としての活用例
- オープンカフェ(オープンテラス)
- 朝市
- 主に収益活動ではない活用例
- 歩行者天国
- 祭り、パレード、コンサート
- 大道芸(ストリート・パフォーマンス)
- 公共的・公益的な地域活動としての活用例
- 道路美化活動
- 放置自転車活動
また、一時的なものだけではなく、定期市や記念日のイベントなどのように実施が月や年の一定の日に決まっていたり、かなりの期間毎日実施されるなど、地域の実情に応じた継続的・反復的な活用方法もあるとしている。
実施にあたっては、道路は公共の財産であることから、公共性・公益性に配慮した内容であること、また地域での合意形成への留意が必要だと説明している。
実施組織は、NPO、商工会議所などのほか、実行委員会を構成して行うことも可能だが、「後援」など、何らかの形で地方公共団体が関与することが必要だという。
ガイドラインは、道路活用にあたって必要となる、道路占用許可、道路使用許可、食品営業許可などの手続き方法や、全国8地域で実施された道路の活動事例を紹介している。
ガイドラインの詳細は、国交省の次のホームページで見ることができる。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/06/060331_.html
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/06/060331/01.pdf