行政 : 三重銀行、NPO向けローン開始
6月15日より、三重銀行(頭取:井上正)は、県内のNPO法人が、国や自治体等から委託金や助成金等を受ける場合に、資金交付までの「つなぎ資金」となる「みえぎんNPOローン」の取り扱いを開始した。
6月15日に三重銀行が新設したNPO向けローンの対象は、三重県内の同銀行営業エリアに事務所があり、任意団体の時期も含めて原則三年以上活動しているNPO法人。資金の使途は、国、自治体、助成財団などの委託金、助成金が交付されるまでのつなぎ資金。融資期間は1年以内。融資額は、上限500万円(ただし交付額の範囲内)。金利は発売開始時で年2.375%。代表者を含め二人以上の保証人が必要だが担保は不要。
三重銀行によれば、このようなNPO法人向けローンは、東海地区の地方銀行では初めてとのこと。
三重銀行の本店がある四日市市では、昨年、地元のNPOを支援する目的で「循環者ファンド(通称Jファンド)」が創設されている。このファンドに寄附をした市民は寄附額に応じて地域通貨「Jマネー」を受け取り、Jマネーの受入れを表明した「Jファンド協力店」で使うことができる。
三重銀行は、昨年11月にこのファンドに100万円を寄附。この寄附に対して受け取った「100万Jマネー」を、定期預金の預け入れ額に応じて預金者にプレゼントする特典をつけた定期預金を発売するなど、企業の社会貢献活動として地域コミュニティの活性化とNPO支援に取り組んできた。
三重銀行の担当者によれば、こうした活動を通じて交流のあった地域のNPOなどから、補助金や助成金による事業を実施する際に、実際に交付されるまでの間の事業資金の調達に苦慮しているという話を聞き、NPO法人向けつなぎ融資の開設を決定したとのこと。また、中小企業向けの無担保小口融資の場合、一般に、最低でも金利は年3.5%だが、地元のNPOを応援するために、あえて低金利としたとのことである。
「みえぎんNPOローン」の詳細は、三重銀行サイト内、下記を参照のこと。
http://www.miebank.co.jp/news/pdf/news403.pdf