行政 : 墨田区、NPOのアドバイザー派遣
東京都墨田区では、区内のNPO法人数が他区と比べても少ないことから、6月より「NPO支援アドバイザー派遣制度」を開始した。これは、区内を拠点に活動する市民活動団体がNPO法人化を検討する際に、専門家やNPO育成の経験があるアドバイザーを派遣するもの。区では、現在アドバイザーも募集中。
墨田区によれば、同区内に事務所を置くNPO法人は約50法人。今年5月末時点での東京都内のNPO法人数が約4300法人であることに鑑みると、その数は人口比率からみても少ないといえる。
このことから、同区では、区内を拠点にして公益的な活動を行っている団体が、NPO法人を設立しようとする場合などに、専門家やNPO育成の経験があるアドバイザーを派遣することとし、「NPO支援アドバイザー派遣制度」を6月からスタートさせた。
支援は大きく分けて2つで、「NPO法人立ち上げのためのアドバイス」と「既存NPOの再生のためのアドバイス」。
立ち上げのためのアドバイスでは、NPOに関する勉強会から、所轄庁への認証申請書類等の作成サポートまで幅広く活用でき、派遣回数は6回まで。
墨田区では、「営利を目的にしない」「区内に活動拠点を置き、10人以上で構成」「団体の責任者が特定できる」の3つを、この制度の対象団体の条件としている。
既存NPOの再生のためのアドバイスでは、すでに法人格を取得しているが、役員の改選、税務申告、職員の雇用、ボランティアの活用などの面で、問題を抱えて休止状態に陥っている法人に、再生のための各種相談・サポートを行うもので、派遣回数は3回まで。
同区では、同時にアドバイザーも募集中。この制度の趣旨を理解し、墨田区内の活動団体を法人化するなどのサポートが可能な人を募っている。具体的には、NPO法人化や登記に関する支援ができる人、また、税務、経理、社会保険、雇用などに関する専門知識を持つ人を求めている。
この制度の詳しい案内や、派遣申請/アドバイザー登録申請については、次のホームページで。
http://www.city.sumida.lg.jp/kakuka/tiikisinkoubu/zitisinkou/info/nposhien/