行政 : 貧困根絶へ「ホワイトバンド運動」
2000年のミレニアムサミットで、2015年までに地球上の極限的な貧困を根絶しようと世界の首脳が約束した「ミレニアム開発目標」の達成期限まで余すところ10年。目標達成を促す世界各地の貧困根絶運動と連携して、日本でもNGO団体が集まって「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンを展開中。7月2日からは、貧困根絶の意思を示す「ホワイトバンド」の販売を始めた。
世界では3秒に1人の割合で子どもが貧困で死んでいると言われている。2015年までに地球上の極限的な貧困を根絶しようと世界の首脳が約束した「ミレニアム開発目標」の達成を促すために、世界各国で貧困根絶運動の連携が進んでいる。
日本でも、今年5月にNGO団体が中心となった「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンが立ち上がり、9月の国連総会に向けて他国との共同行動を図っている。参加しているのは、NPO法人アフリカ日本協議会(AJF)、NPO法人オックスファム・ジャパン、オルタモンド、CSOネットワーク、NPO法人日本国際ボランティアセンターなど約30団体。
7月2日から、日本の「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンが販売を開始した「ホワイトバンド」は、腕に巻くシリコン製の白いバンド。このバンドを巻くことで、世界の貧困に関心があること、その根絶を願っている意思を示す。すでに欧米では、この「ホワイトバンド運動」が定着し始めており、英国のブレア首相、英サッカー選手のデービッド・ベッカム、俳優のトム・ハンクスやローワン・アトキンソンなどが腕に巻いた姿を見せている。
「ホワイトバンド」は、全国主要書店、レコード店などで店頭販売するほか、インターネットでも販売して、その売り上げを貧困絶滅のキャンペーン費用に充てる。
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンのサイトは下記。
http://www.hottokenai.jp/