行政 : 共産党、NPO支援を公約
日本共産党は、8月11日に衆院選に向けたマニフェスト(政権公約)を発表した。NPO関連では、「NPOの認証対象、活動分野を広げ、設立審査を迅速化する、財政基盤の弱いNPOの活動を支えるために、多くのNPO法人が活用できる支援税制へと拡充するなど、NPO活動の発展のための支援を強化します」としている。
8月11日に発表された日本共産党のマニフェストの名称は、「総選挙にあたっての訴えと7つの重点公約」。
マニフェストの構成は、下記の通り。
- 庶民大増税、社会保障改悪に正面から反対します
- 日本を「戦争する国」にしないために──憲法をまもりぬきます
- 過去の侵略戦争と植民地支配を正当化する動きを許しません
- 平和・友好の「野党外交」で、世界とアジアに積極的に働きかけます
- 人間らしいくらしを実現するために、国民の運動と力をあわせ、政治を動かします
- 清潔で民主的な議会政治をつくるために力をつくします
- 郵政民営化に反対し、郵便局のネットワークと国民へのサービスをまもります
同党は、あわせて、「各分野の政策」として上記の各公約をさらに細かく20項目で示している。その中で、9番目の項目「9.住民のくらしと権利、地方自治を守る」では、NPO活動の発展のために下記の公約を掲げている。
NPO活動の発展のために
保健・医療・福祉、社会教育、文化・芸術、環境保全などの分野で、NPO(民間非営利組織)の活動が注目されています。これらの運動に自発的に参加して、社会のことを考え、貢献したいという市民運動の潮流が各地で発展していくことは、日本社会の進歩にとって、積極的な意味をもっています。
NPOの認証対象、活動分野を広げ、設立審査を迅速化する、財政基盤の弱いNPOの活動を支えるために、多くのNPO法人が活用できる支援税制へと拡充するなど、NPO活動の発展のための支援を強化します。
また、「14.若い世代が自立し、人間らしく成長できる社会に」では、ニート対策でNPOとの連携を掲げている。
職場や学校の枠をこえた若者への支援、家賃助成や各種貸付制度の充実を
「ひきこもり」や「ニート」(就業、就学、職業訓練のいずれもしていない若者)など、人間的自立に困難をかかえたり、社会とのつながりを築きにくい若者が急増しています。こうした若者の自立を本人・家族まかせにするのではなく、国や自治体、家庭、企業、NPO等、社会全体が連携して、相談、教育、社会体験や職業訓練、就労などの支援を行います。
日本共産党のマニフェストは、同党サイト内、下記で読むことができる。
http://www.jcp.or.jp/seisaku/2005/05syuuin_seisaku.html