行政 : 寄付レンガでヤンバルクイナを守ろう
沖縄県のNPO法人「どうぶつたちの病院」は、8月6日から「みんなで守ろう!ヤンバルクイナ 赤レンガキャンペーン」を開始した。県内のホームセンターなどで購入してもらった赤レンガを寄付として受け、保護したヤンバルクイナのリハビリ用ケージを作る。
沖縄県のNPO法人「どうぶつたちの病院」は、ツシマヤマネコ、イリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナなど絶滅動物の保護に、長年取り組んできた九州・沖縄地域の獣医師たちが中心となり、今年設立したNPO法人。
「どうぶつたちの病院」は、8月6日から8月21日まで、県内のホームセンターなど8店舗の協力を得て、「みんなで守ろうヤンバルクイナ 赤レンガキャンペーン」を行っている。
このキャンペーンは、「どうぶつたちの病院」が行っている「ヤンバルクイナ保護プロジェクト」の一環。今年4月より稼動している「ヤンバルクイナ救命救急センター」に、救護したヤンバルクイナを野生に復帰させるための「リハビリセンター」を設置する準備を進めている。
リハビリ用のケージには、マングースなどの外敵が穴を掘って侵入してくるのを阻止するために、内部にレンガを敷き詰める必要がある。
リハビリ用ケージ完成に必要な赤レンガは1400個。8月6日から始まった「みんなで守ろう!ヤンバルクイナ 赤レンガキャンペーン」は、県内のホームセンターで、この赤レンガを1個68円で販売し、レンガに応援メッセージを記入して寄付してもらおうというもの。販売に協力している店舗は、レンガと売上の一部を「どうぶつたちの病院」のヤンバルクイナの救護活動に寄付する。
「どうぶつたちの病院」によれば、ヤンバルクイナは公式に発見された翌年の1982年に国の天然記念物に指定されたが、ハブを退治するために沖縄本島に持ち込まれたマングースや、逃げ出したり捨てられたりして野生化した野良ネコによって生存が脅かされ、絶滅の危機に瀕しているという。また、昨今は交通事故の被害も増えているそうだ。
担当者は、「このキャンペーンを通じて、市民の絶滅危惧動物の保護に対する関心が深まることを期待している。」と語った。
「どうぶつたちの病院」のホームページは、下記。
http://yanbarukuina.jp/