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2005年09月08日 10:00

行政 : 海外支援経験を国内災害支援へ

 世界各地で紛争や貧困などの脅威にさらされている人びとへの支援活動を行っているピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)は、2001年のインド西部大地震、2003年イラン南東部地震、そして昨年のスマトラ島沖地震津波など、海外支援の経験を国内の大規模震災時に生かす取り組みを進めている。9月15日には、昨年の新潟県中越地震で行った支援活動と、今後の国内大規模災害を想定した取り組みについての報告会を開催する。

 

 NPO法人ピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)は、海外での支援活動の経験を日本国内での災害時に生かすことを考え、2003年に「国内災害タスクフォース」を設置。

 昨年10月23日の新潟県中越地震に際しては、発生直後に、支援スタッフ、ボランティアを小千谷市に送り、緊急支援活動用の大型テント「バルーンシェルター」4セットを設置。地震発生翌日から11月10日まで、最大時には450人近い被災者が、このシェルターで避難生活を送ったという。

 この「バルーンシェルター」は約30分で設置することができ、軽量の素材に空気を送り続けて維持するため、倒壊や、倒壊によるけがなどの心配がない。そのため余震が続く中でも安心して利用できる。PWJでは、「バルーンシェルター」をアフガニスタン避難民支援の現場で、緊急物資の配布や避難者登録を行う施設などとして活用しており、その経験が国内で生かされた結果となった。

 新潟県中越地震の支援活動を経て、PWJは今年3月には東海地震を想定して静岡県袋井市と支援協定を締結、国内災害支援への取り組みを本格化させている。

 9月15日、PWJは、「万一の国内災害に備えて-海外での緊急支援経験を生かす-」と題する報告会を開催する。報告するのは、海外での緊急支援を数多く経験し、中越地震においてはプロジェクトリーダーとして支援活動を経験してきた、PWJ国内災害部の鈴木広光氏。

 報告会は、「アフタヌーンコーヒー」午後2時~3時半と「イブニングコーヒー」午後7時半~9時の2回で内容は同様。自然栽培のフェアトレードコーヒー「ピースコーヒー」を飲みながら報告がきける。場所は東京都世田谷区桜新町のピース ウィンズ・ジャパン東京事務局。

 「アフタヌーンコーヒー」、「イブニングコーヒー」いずれも定員は30名。参加費は500円。事前申し込みが必要。

 申し込みなど詳細は、ピース ウィンズ・ジャパンのサイト内、下記を参照のこと。

 http://www.peace-winds.org/jp/news/event.html

 また、ピース ウィンズ・ジャパンの新潟中越地震における活動の詳細は、下記に紹介されている。

 http://www.peace-winds.org/jp/act/nigata.html

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