行政 : ワタミ、株主優待券で寄付
ワタミ株式会社は、8月10日、同社の株主優待に、従来のグループ各店舗で利用できる優待券及び産地直送品等との引換に加えて、新たにNPO法人スクール・エイド・ジャパンへ寄付できるコースの創設を発表した。
ワタミ株式会社が創設した株主優待における寄付制度は、同社の株式を100株以上所有している株主を対象としている。
これまで同社は株主に対して、年2回(5月・11月)、国内ワタミグループの外食全店舗で利用できる金券や、産地直送品(有機野菜セット等)との引換に使用できる株主優待券を贈呈してきたが、次回の株主優待から、それらに加えてNPO法人スクール・エイド・ジャパンへ寄付ができるコースを創設。優待券の1000円券6枚で1800円、12枚で3600円、15枚で4500円が同社からスクール・エイド・ジャパンへ寄付される。
NPO法人スクール・エイド・ジャパンは、同社の渡邉美樹社長が理事長を務めるNPO法人。2000年10月よりカンボジアを中心に開発途上国における学校教育支援活動を開始し、2001年3月にNPO法人となっている。
スクール・エイド・ジャパンは、2004年までに、カンボジアで29校の学校建設を行い、学費里親制度「ふれあいサポートプラン」では、506人の子供たちが、奨励金を受けて勉強している。
同社によれば、今年6月の株主総会において、株主から「株主優待券の権利をボランティアに利用できないか」との提案があり、検討の結果、株主優待制度を変更したとのこと。
寄付を申し込んだ株主には、建設したカンボジアの学校の写真付きポストカードが送られる。また、寄付の額、寄付の使用方法については、次回の株主総会と事業報告書等で報告される。
ワタミ株式会社の「株主優待制度の変更(寄付制度創設)に関するお知らせ」は、同社サイト内、下記を参照のこと。
http://www.watami.co.jp/ir/press.html
NPO法人スクール・エイド・ジャパンのサイトは下記。
http://www.saj.or.jp/