行政 : 新たな認定で、認定法人37に
2005年9月29日、国税庁長官の「認定」を受け、新たな認定NPO法人が誕生し、官報に公示された。この法人は、「日本国際ボランティアセンター」(東京都台東区)。これで、認定NPO法人の数は37法人となった。
「認定NPO法人」とは、NPO法人のうち一定の要件を備えて国税庁長官の「認定」を受けた法人。認定を受ければ、当該法人へ寄附をした個人や、企業などの団体が納める税金が軽減される仕組みで、いわば寄附を促進する税制である。加えて、認定NPO法人の行う収益事業への法人税も軽減される。
今回認定を受けた「日本国際ボランティアセンター」(代表:熊岡路矢)は、1980年に国際協力活動を始めた、いわば日本NGO界の老舗ともいえる市民活動団体。今年25周年を迎えており、「JVC」という名称でも知られている。現在では、カンボジア、ベトナム、ラオス、タイ、南アフリカ、アフガニスタン、パレスチナ、ヨルダン、イラクで地域の生活改善などのための住民参加型プロジェクトを進めている。
同法人の事務局長・清水俊弘氏は、「この認定資格の取得を待っておられた支援者が少なからずおられた。認定を受けたことを知り、一番に寄附の振込みをしたいという連絡も受けている。こうした支援者の方々の期待に応えるためにも、これからもしっかりとした活動をしていきたい。認定取得は、その動機付けにもなる」と、認定を受けた喜びを話している。
日本国際ボランティアセンターの認定有効期間は、2005年10月1日から2007年9月30日まで。この期間内に、同法人に対して寄附をした個人や団体は、所得から寄附金額の一定部分を控除できる。
日本国際ボランティアセンターのホームページには、次のアドレスからアクセスできる。
http://www.ngo-jvc.net/
認定NPO法人の一覧は、次の国税庁ホームページから見ることができる。
http://www.nta.go.jp/category/npo/04/01.htm