行政 : 2法人、認定を受ける
2005年8月30日、国税庁長官の「認定」を受け、新たに2つの認定NPO法人が誕生して、官報に公示された。これらは、「ジェン」(東京都新宿区)と「国際連合世界食糧計画WFP協会」(神奈川県横浜市)。これで、現在の認定NPO法人の数は36法人となった。
「認定NPO法人」とは、NPO法人のうち一定の要件を備えて国税庁長官の「認定」を受けた法人。認定を受ければ、当該法人へ寄附をした個人や、企業などの団体が納める税金が軽減される仕組みで、いわば寄附を促進する税制である。加えて、認定NPO法人の行う収益事業への法人税も軽減される。
今回認定を受けた「ジェン(JEN)」(代表者:國富堅志郎/川北秀人)は、世界各地の戦争や紛争、また自然災害の犠牲となった人々の自立支援、心のケアの活動を行っているNPO法人で、ユニセフや国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のパートナーとしても活躍している。
「国際連合世界食糧計画WFP協会」(会長:丹羽宇一郎)は、国連組織であるWFP国連世界食糧計画の日本における民間協力の窓口として、広報・啓発活動や募金活動を通じてWFPの食糧援助活動に貢献している。
これら2つの法人の認定有効期間は、2005年9月1日から2007年8月31日まで。この期間内に、これら2法人に対して寄附をした個人や団体は、所得から寄附金額の一定部分を控除できるようになる。
ジェン(JEN)の広報担当の戸倉由紀枝氏は、「認定NPO法人という資格を取れたことは、JENをご支援下さる方々が寄附をし易くなり、JENに対する信頼感が増すという意味でとても嬉しいです。皆様のご期待に応えるべく、一層の努力を続けてゆきます。」と語った。
国連WFP協会専務理事の蟹江雅彦氏は、「世界にはすべての人々が食べるのに十分な食糧があります。それにもかかわらず、現在8億5000万人が慢性的な飢えに苦しんでいます。このような人々に食糧を届けるWFPの活動に協力する輪を日本で広げるためにも、この認定は大変意義があります。一人でも多くの人々に食糧を届けるられるよう、国連WFP協会の活動を広げていくことを目指します。」と、今後の抱負を述べた。
2つの法人のホームページアドレスは、以下のとおり。
-
ジェン(JEN)
http://webclub.kcom.ne.jp/ma/jenhq/japanese/index-j.html -
国連WFP協会
http://www.jawfp.org/
認定NPO法人の一覧は、次の国税庁ホームページから見ることができる。
http://www.nta.go.jp/category/npo/04/01.htm