行政 : NPO本の無料出版サービス開始
10月11日から、NPO法人が無料で本を出版できるサービス「NPOブックス」が開始された。国際標準図書番号(ISBN)付きで出版された本は、Amazon.comで販売され、売上から印税として著者に7%、さらに著者が属する、または推薦したNPO法人に協力費として3%が支払われる。
10月11日から「NPOブックス」プロジェクトを開始したのは、株式会社サン・ジョルディと株式会社まちおこし。
両社は、今年開催された「愛・地球博」における「第1回アースデイ環境出版大賞 in 愛・地球博」(主管:NPO法人レインボー)に協賛企業として参加。万博終了後も広くNPO・NGOを支援して欲しいとの要望があったため、NPO法人が無料で本をつくれる仕組み、「NPOブックス」を開始した。
対象となる本の内容は社会的な活動に関するもの。著者には誰でもなれるが、NPO法人の推薦が必要。
推薦するNPO法人は、出版申し込みに際して1万円分に相当する「地域通貨」を「NPOブックス」事務局に発行する。その地域通貨を使って、「NPOブックス」はイベント出演など、企業や自治体との協働事業をコーディネイトするとのこと。
本のサイズはB6版、50~100ページ。ワード文書で作成。表紙は「NPOブックス」事務局が用意したもの。紙質は、本文と表紙は再生紙と植林紙を主に用い、カバーのみ普通紙となる。
出版に際しては、いわゆる自費出版ではなく、ISBN(国際標準図書番号)が付けられ、完成本は国会図書館に納品登録される。出版本はネット書店の「Amazon.com」を通じて販売される。
販売価格は一律1400円。売上から印税として著者に7%、推薦したNPO法人に対しては協力費として3%が支払われる。
「NPOブックス」の詳細は下記を参照のこと。
http://www.npobooks.jp/