行政 : 全国の自治体 NPO施策で連携
11月8日、自治体が、地域のNPO施策に関する課題や戦略、成果等について共有、議論し、それぞれの施策に反映させること等を目的とした「NPO活動推進自治体ネットワーク」が立ち上がった。約200の自治体が参加している。自治体が連携してNPO施策に取り組むのは、全国で初めて。
「NPO活動推進自治体ネットワーク」(以下ネットワーク)は、昨年10月千葉県幕張で開催された、「NPO活動推進自治体フォーラム千葉県大会」において、増田寛也岩手県知事、石川嘉延静岡県知事、國松善次滋賀県知事、中田宏横浜市長、堂本暁子千葉県知事の5人の大会実行委員会構成自治体の首長により提案された。千葉県大会の後、これに賛同する自治体が「検討会議」を設置し、立ち上げに向け検討を行ってきたもの。
今年9月22日、検討会議参加自治体の21自治体より全国の自治体へとネットワークの参加が呼び掛けられ、11月7,8日に開催された「NPO活動推進自治体フォーラム横浜大会」において、正式に発足した。
ネットワークは、全国の自治体が、地域の課題に取り組むさいの、NPO、企業、市町村、県、国等様々な主体による役割分担や協働のあり方、NPO施策のビジョンや戦略、その成果などについて共有、議論することにより、それぞれの施策や地域づくりに反映させることを目的としている。また、必要に応じて、法改正など国への政策提言等も行う予定だ。
会員は、全国の自治体(都道府県、市区町村)によって構成され、11月8日の立ち上げ時には、193の自治体がすでに参加を表明している。
「NPO活動推進自治体ネットワーク」では、メーリングリストでの情報交換や、NPOにおける各種課題についての研究会の開催、NPOやその関係施策をとりまく課題や現況等についての調査をなどを行っていくとしている。ネットワークの運営や事業方針等を決定する幹事自治体として、千葉県、三重県、佐賀県、札幌市、我孫子市の5自治体が選出され、事務局は千葉県が務めている。
事務局では、今後さらに多くの自治体が参加することを期待しており、全国の自治体からの参加申し込みを随時受け付けている。
「NPO活動推進自治体ネットワーク」の趣旨、事業、成果などについては、下記サイトを参照のこと。
http://www.mienpo.net/jichitainet/