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2005年11月08日 10:00

行政 : NPOフリーマガジン、創刊準備号発刊

 「市民による社会貢献活動」をコンセプトにしたフリーマガジン「パワーボール」創刊準備号が9月に発刊された。個人・企業・NPOの社会貢献活動と、「世界の現場」を伝える全く新しい情報発信媒体として期待されている。

 

 フリーマガジンとは、無料の情報誌のこと。主に広告収入によって製作・配布されており、街角やレストラン、ショップなどで入手できる。ホットペッパーやR25などが有名だ。

 この度発刊された「パワーボール」創刊準備号は、A4版24ページで、全ページカラー印刷。5000部印刷され、これまで3500部が東京都内26大学(49設置箇所)、自然派レストランやショップ、企業社会貢献部などに配布された。

 パワーボールは、テーマを社会貢献活動に特化させ、徹底した現場取材を通して、社会貢献活動に携わる人々の「ドラマ」にスポットをあてて編集していく方針。

 創刊準備号では、スマトラ沖大地震を特集しており、被災地での現地取材とともに、「シャンティ国際ボランティア会(SVA)」「日本国際民間協力会(NICCO)」「ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)」の現場で活躍するスタッフ・インタビューを掲載している。

 また、日本航空(JAL)、日本経済団体連合会の担当者らが企業側の社会貢献活動を語るページや三洋電機の環境に配慮した製品の広告、TSUNAMI(津波)に関するアニメ・ビデオやコミックのブックレビュー、社会貢献をするレストラン紹介のコーナーもある。

 創刊号(第1号)の発行は来年1月を目指しており、その後は季刊の形で3万部から5万部を配布していく予定。

 パワーボールを発行するのは、今年6月に設立されたばかりの有限会社パワーボール。代表取締役は、金昌祐(キム・チャンウ)氏(31才)。

 金氏は、2004年4月まで国際協力活動を行うNPO法人ピースウィンズ・ジャパンの職員として、国内での広報や資金調達、またイラクやイランでの現地事業を担当していた。

 金氏は、「パワーボールの和訳は『力球(ちからだま)』。皆のチカラが集まって、ひとつのボールになり受益者に届くイメージで名づけた。私自身、子どもの頃から小額ながら寄附していたが、そのお金の行く先が分からなかった。一団体ごとのNPOの情報発信力や広報活動には限界があるし、何より社会活動に興味がある人にしか情報が届かない。そこで、より多くの人に、様々な分野のNPOを紹介することで、寄附やボランティアの選択肢を提供したかった。これによって、NPOも多くの人の目に晒され、自己満足に留まらないプロフェッショナルな活動を展開して欲しいとも願っている」と語る。

 パワーボールでは現在、広告出稿を募集中。料金は、スペースや掲載ページによって、11万5千円から50万円までだが、発行部数によって変更になる可能性もあり、相談にも応ずる。同時にパワーボールを設置する店舗も募集しており、こちらは送料はパワーボール側が負担するため費用は一切かからない(最大50部まで)。

 パワーボールの見本誌を希望する人は、次のE-MEILアドレスまで、希望動機を書いて請求すれば、2部まで無料で入手できる。

 info@power-ball.co.jp

 パワーボールのホームページアドレスは、以下のとおり。

 http://www.power-ball.co.jp/

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