行政 : NPO、続々と受賞
この秋から冬にかけて、さまざまな活動を行うNPOや関係者が、団体・企業が設けている各賞を受賞している。
1998年に施行されたNPO法のもとで設立されたNPO法人の数は、全国で約2万5千となり、その活動も大きな社会的評価を受けるようになってきている。
最近では、さまざまな賞の受賞対象者となるケースも多い。
茨城県土浦の里山保全を行っているNPO法人「宍塚の自然と歴史の会」は、あしたの日本を創る協会や読売新聞社などが主催する「ふるさとづくり賞」内閣総理大臣賞を、昨年10月に団体として受賞。その直後には、同法人は日本自然保護協会が主催する「沼田眞賞」も受賞し、12月18日には授賞式もとり行われている。
日本へやってきた難民を支援しているNPO法人「難民支援協会」は、人権擁護活動に地道な努力を積み重ねえてきたことを評価されて、東京弁護士会から「第20回人権賞」を1月10日に受賞した。
また、国際協力NGOであるNPO法人「JEN」の事務局長・木山啓子氏は、日経ウーマンの主催するWoman of the year 2006(ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006)の総合第一位を受賞した。同氏は、Woman of the year 2002では総合第3位だったが、今回はダイエー代表取締役会長や、『電車男』の編集者を抜いて1位獲得となった。
加えて、日本女子大学が平塚らいてう卒業100周年を記念して今年創設した平塚らいてう賞の第一回受賞者も、NPO(任意団体)「人身売買禁止ネットワーク」に決定した。人身売買禁止ネットワークは、日本における人身売買の被害者調査や、人身売買予防や処罰を規定する法律制定へ向けた活動を行ってきている。受賞式は今年2月11日に行われる予定。
http://www.jwu.ac.jp/raiteu/
http://www.jwu.ac.jp/raiteu/event.htm
今年1月4日に発表された2005年度朝日社会福祉賞も、高齢社会にかかわる問題の調査研究や政策提言などを行ってきたNPO法人「高齢社会をよくする女性の会」が受賞することが決定。2月9日に贈呈式が予定されている。
今後も、多くの分野で、先進的取り組みを行っているユニークなNPOや関係者が受賞・表彰などを受けることが予想されている。