行政 : 都、社会貢献型後見人を養成
東京都では、成年後見人制度の裾野を広げるために、貢献業務に意欲をもつ都民等を対象にボランティア型の「社会貢献型後見人」を養成する。このオリエンテーションへの申し込みを1月20日まで受付中。
成年後見人制度とは、認知症や知的障害などで、判断能力が不十分である成年者に対して、本人に代わり、財産の管理や介護サービスの契約など、法律面や生活面で支援する制度のことで、平成12年から施行されている。
しかし、実際には、こうした後見人による支援が必要であるにもかかわらず、後見人となる専門家(弁護士、司法書士、社会福祉士等)に対する負担能力がなかったり、信頼できる親族がいないなどの理由で、適切な後見人を得ることができないケースが多いという。
このことから、東京都では、一般都民を対象に「社会貢献型後見人」を養成するための基礎講習会を実施する。社会貢献型後見人は、専門家にゆだねるほどのものではない貢献業務の場合に、低廉な価格で後見業務を行ういわばボランティア型の後見人。
都では、3月に5日間の日程で養成講習を行う予定だが、受講希望者は2月3日に開催されるオリエンテーションへの参加も求められ、このための申込みを1月20日まで受け付けている。受講のための募集要項は、オリエンテーションで配布される予定で、受講希望者の受付は2月6日から15日まで。募集は50人程度。
養成講習の修了者のうち、希望する人については、都から推進機関等を紹介され、その推進機関において、具体的な活動内容が調整されていくことになる。
「社会貢献型後見人」および養成講習の詳細については、次の東京都福祉保健局のホームページで見ることができる。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kaikaku/seinen/seinenkouken-top.html
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kikaku/news/presskikaku051226.html
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kaikaku/seinen/yotei.html