行政 : 使わなかった年賀状でNPO支援
1月15日に、日本郵政公社から平成18年の「お年玉付郵便葉書」の当せん番号が発表されたが、多くのNPOでは、家庭や会社で余ったり書き損じたりした年賀はがきの回収運動を行っている。集まった年賀はがきは切手などと交換して通品費として使用される。
1月15日に、平成18年の「お年玉付郵便葉書」の当せん番号が発表され、家庭や会社では、書き損じたり、使わなかった年賀はがきが不要になる時期をむかえている。
そんな中、多くのNPOがこれらの使われなかった年賀はがきの回収運動を展開している。集まったはがきは郵便局に持ち込まれ、1枚につき5円の手数料で通常葉書または通常切手と交換され、団体の通品費として使用される。
この運動に取り組んでいるNPO法人「チャイルド・ファンド・ジャパン」はフィリピンを中心に、アジアやアフリカ諸国の子どもたちの健やかな成長と地域の自立を目指して活動を続けているが、平成16年度は約6万1000枚(260万円相当)が集まり、交換した切手を、同法人が機関誌や資料送付に利用し、通信費の浮いた額をフィリピンなどに送ることができたという。
「チャイルド・ファンド・ジャパン」の回収運動の詳細は下記を参照のこと。
http://www.childfund.or.jp/participation/missing_letter.html
また、途上国における住民の健康の改善にとりくんでいるNPO法人「シェア=国際保健協力市民の会」では、「身近なことから始める私の国際協力」として、書き損じはがきの寄贈を呼びかけている。
http://share.or.jp/join/anyone_v/send.html
NPO法人「シャプラニール」も、現在、年賀状キャンペーンを実施しているが、昨年のキャンペーンでは、平成16年12月1日~翌年3月31日までの4ヶ月間で、全国各地の個人・学校・企業・団体から1,519件の協力を得て、寄附総額は4,747,671円に上ったと報告している。
http://www.shaplaneer.org/sutenai/hagaki.htm
「チャイルド・ファンド・ジャパン」によれば、昨今、個人情報保護法施行の影響で回収枚数が減少傾向にあるとのこと。実際には、はがきの住所や記述内容等のプライバシーには充分に注意がはらわれ、郵便局では持ち込まれたはがきをシュレッダーにかけているので、情報漏えいや悪用の心配はないとして寄贈を呼びかけている。