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2006年03月29日 10:00

行政 : 留学生の下宿支援NPO(京都)

 京都にあるNPO法人フリーダムは、4月から京都で生活を始める外国人留学生に対して、代理借り上げによって下宿生活を支援するサービスを開始した。

 

 NPO法人フリーダムでは、不動産仲介業界出身のスタッフらが、京都で一人暮らしをする学生、留学生に対して、大学・大学生協、行政、不動産業者、家主などと協力して支援活動を行っている。あわせて、家主に対するコンサルティング、法律や税制に関するサポートも行って、学生の暮らしやすい街づくりを推進することで、「学生の街・京都」の活性化を目指している。

 フリーダムによれば、京都には留学生だけでも約3,000人が滞在しているとのこと。毎年多くの留学生が来るが、その多くは住居探しにおいて大きなショックを受けるという。外国人が入居できる物件が少ないことに加え、借りることができても、家賃の高さ、礼金・敷金・更新料などの日本独特の慣習、借りた部屋に家具・家電など生活用品が何も無くすべて買い揃えなくてはならないなど、次々と困難なことが待ち受けているのが実情だそうだ。

 こうした状況を改善するためにフリーダムが開始した下宿生活支援サービスは、下宿探しの困難な外国人留学生と、空き部屋対策に悩む家主の双方のニーズを満たすもの。具体的には、いったん家主からフリーダムが部屋を借り上げ、家主に対して家賃の支払いを保証した上で留学生に貸し出す。

 この制度には、短期滞在型と長期滞在型の2種があり、数カ月間程度の短期滞在向けでは、あらかじめ築年数が古い物件などを中心に安価で借り上げ、家具と家電をそろえて留学生に貸し出す仕組み。原則として敷金・礼金は取らず、留学生にとっては、生活用品を買いそろえる必要がなく経済的負担も少なくなる。家主にとっても、入居がなくても一定額の家賃が支払われるため、空き部屋解消や収入安定のメリットがある。

 長期滞在型としては、留学生が入居を希望する物件があるものの、連帯保証人を見つけられなかったり、入居を断られた場合を想定。家賃の支払い保証などについて家主の理解を得た上で部屋を借り上げて留学生に貸す。

 フリーダムでは、外国人に部屋を貸した経験がない家主が安心して貸せるように、留学生との契約やトラブル対応、日本の生活習慣の説明なども行い、留学生の下宿生活を応援している。

 NPO法人フリーダムのホームページは下記。

 http://npo.free-d.jp/

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