行政 : 昨年の世帯平均寄付額は3,460円
2月10日、平成17年の総務省統計局の家計調査の結果が発表された。平成17年の一世帯あたりの平均寄付額は3,460円で、3,224円だった一昨年と比較すると236円の上昇となった。
総務省の家計調査は、昭和21年(1946年)7月に始められた「消費者価格調査」から発展したもの。国民生活における家計収支の実態を把握して、国の経済政策・社会政策の立案のための基礎資料とするために、総務省統計局が毎月実施している統計調査。
この家計調査では、農林漁家世帯を除く二人以上の世帯を対象として、600以上の購入品目別の支出に関して詳細な調査を行っている。
なお、「寄付金」の品目は、調査対象として昭和62年(1987年)に加わった。ただし、この寄付金には社寺への賽銭などの「信仰/祭祀費」、また自分の子どもの通う学校への寄付金は含まれない。
2月10日、平成17年の年間平均の家計調査結果が公表された。
平成17年に一世帯が支出した寄付金額は平均で3,460円。平成16年よりも236円の上昇となった。これには景気の上昇が影響しているとみられる。
一世帯あたりの年間寄付金額は、阪神淡路大震災の起きたH7年が5834円だったのを除き、この10年あまりは3千円台で推移。しかし、平成13年から15年までは、景気後退を反映して2千円台に落ち込んでいた。平成16年にようやく3千円台を回復し、平成17年はさらに上昇したもの。
ただし、平成17年に寄付をしている世帯は、1万件あたりに対して899世帯で、平成16年の976世帯よりも減少している。このため、寄付額の上昇は、一件あたりの寄付額が高くなったためとみられる。
以下は、平成2年から昨年までの一世帯あたりの寄付金額の推移。
年 | 金額 |
---|---|
1990(H2) | 3,451円 |
1991(H3) | 3,894円 |
1992(H4) | 3,405円 |
1993(H5) | 3,412円 |
1994(H6) | 3,145円 |
1995(H7) | 5,834円 |
1996(H8) | 3,250円 |
1997(H9) | 3,594円 |
1998(H10) | 3,249円 |
1999(H11) | 3,172円 |
2000(H12) | 3,199円 |
2001(H13) | 2,670円 |
2002(H14) | 2,936円 |
2003(H15) | 2,794円 |
2004(H16) | 3,224円 |
2005(H17) | 3,460円 |
なお、総務省統計局では、平成12年から、農林漁家世帯と単身世帯を含めた全国平均の統計も出しており、その数字は以下のとおり。金額は、農林漁家世帯を除く二人以上の世帯よりも、小さくなっている。
年 | 金額 |
---|---|
2000(H12) | 2,782円 |
2001(H13) | 2,526円 |
2002(H14) | 3,104円 |
2003(H15) | 2,515円 |
2004(H16) | 3,121円 |
2005(H17) | 3,121円 |
この調査結果の詳細は、総務省統計局のサイトの下記を参照のこと。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/kin/