行政 : 「難民専用フリーダイヤル」開設
4月12日、NPO法人難民支援協会は、NTTコミュニケーションズ株式会社の支援を受けて、「難民専用フリーダイヤル」を開設した。フリーダイヤルの設置によって、所持金を持たない難民が無料で電話相談できるようになる。
日本にも、自国内での迫害を逃れて海外からやってくる難民がおり、日本政府に対して難民申請をする人の数だけで、年間300人を超えるという。
NPO法人難民支援協会は、難民がようやくたどり着いた日本で直面する困難を少しでも軽減するために、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と協力して、難民申請手続きの手助け、資料の翻訳・通訳斡旋、医療、住居、就労の情報提供など、さまざまな支援活動を行っている。
支援活動において、難民から難民支援協会にかかってくる電話は、その人の将来または生死をも左右するかもしれない、重要なコミュニケーションツールだ。
そこで、NTTコミュニケーションズ株式会社(略称:NTT Com)が、所持金を持たない、あるいは所持金の乏しい難民が難民支援協会に無料で電話をかけて相談することができるようにと、フリーダイヤルの新規開設、運営に伴う費用の一部を支援して、4月12日、「難民専用フリーダイヤル」が開設された。
難民支援協会の筒井志保事務局長は、「このフリーダイヤル開設は、電話相談が増加している中、私たちの長年の課題でした。NTT Comの社会貢献によって、この事業が実現できたことは大きな喜びです。今後も、多くの企業との連携を通じて難民のニーズにあった支援提供をさらに充実させていきたい。」と語っている。
難民支援協会のホームページは下記。
http://www.refugee.or.jp/