行政 : NPOの広報冊子発行、協力者募集
シーズ=市民活動を支える制度をつくる会は、NPOの情報流通と募金を目的にした冊子のパイロット版「Aim club(エイムクラブ)」を3月末に発行した。同冊子は、4つのNPO法人を紹介するとともに、これらのNPOなどへの寄付を呼びかけるもので、シーズでは現在、配布協力者(協力団体)を募集している。
シーズが発行した「Aim club(エイムクラブ)」は、「社会『投資家』になろう!NPOを通じて私も変わるために」をコンセプトとする無料配布の冊子。
同冊子のなかで、松原明・シーズ事務局長は、「社会『投資家』とは、持続可能な良い社会変革に資金(寄付金・助成金)を提供する人・団体・企業を指している」と説明。さらに「社会的課題解決のために、Aim(こころざし)がいきる『寄付』という形で資金をNPOに投じてみませんか」と呼びかけている。
同冊子では、「障害者の就労支援」と「ホームレスの自立支援」の2つのテーマに焦点を当て、まずこれらの課題についての「基礎知識」を掲載。
さらに、「障害者の就労支援」については、NPO法人ぱれっと(東京都渋谷区)とNPO法人太陽と緑の会(徳島県徳島市)の活動、またそれぞれへの寄付者(企業含む)と就労している通所員の声を紹介。
「ホームレスの自立支援」では、NPO法人「北九州ホームレス支援機構」(福岡県北九州市)とNPO法人「さなぎ達」(神奈川県横浜市)の活動と、それぞれへの支援者、また、元当事者で現在は自立している人の声を掲載している。
冊子を読んで寄付を希望する人のために、すぐにアクションが起こせるよう巻末に郵便振替用紙も閉じこまれている。寄付者が「こだわり」の寄付ができるように、冊子で紹介されているNPOを指定して寄付ができる。ただし、もし指定なく寄付された場合には、紹介されているNPO法人とシーズで均等に配分される仕組み。
同冊子は、独立行政法人・福祉医療機構(高齢者・障害者福祉基金)から助成を受けて発行された、いわば「パイロット版」で、1万部印刷された。
シーズでは、「多くの人に手に取っていただき、実際に寄付に結びつくことを願っている。読者の意見や、寄付の反応を見て、今後につなげていきたい」としている。
シーズでは、「Aim club(エイムクラブ)」を店先や事務所カウンターに置くなどして配布に協力してくれる個人や団体を現在募集中だ。また、自分のために入手したいという個人の場合には、「Aim club(エイムクラブ)」は無料だが、送料だけ負担してもらう。いずれも希望者は、シーズまで電話を(03-5227-2008)。