行政 : 子どもの安全を守る「ICT」活用事例
総務省は、昨年末から今年1月にかけて、ICT(Information and Communications Technology=情報通信技術)を活用した子どもの安全確保の取組みについて情報収集を行った。3月30日、同省は、寄せられた219の事例をとりまとめて、「ユビキタス技術を用いた子どもの安全確保システムに関する事例」として公表。個々の事例についても、今後、同省のホームページで紹介する。
昨今、各地で小学生が犯罪被害にあう事件が多発し、とりわけ登下校時の安全確保が社会的な課題となっている。
総務省では、子どもの安全確保に、同省が推進している「ユビキタス」などのICT(Information and Communications Technology=情報通信技術)を活用していきたいとし、その可能性を確認し、各地の先駆的な取組みを広く普及させる目的で、昨年末から今年1月にかけて、「ユビキタス技術を用いた子どもの安全確保システムに関する情報収集」を行った。
なお、「ユビキタス」とは、ラテン語を語源として、「『いつでも、どこでも、何でも、誰でもアクセスが可能』なネットワーク環境」を意味する。(総務省平成16年版「情報通信白書」より)
この「ユビキタス技術を用いた子どもの安全確保システムに関する情報収集」に対して、全国各地の自治体、NPO、企業などから、子どもの安全確保システムや子どもの安全を確保するための商品など、219件の事例が寄せられた。
総務省は、この219件の事例について、「ユビキタス技術を用いた子どもの安全確保システムに関する事例」として取りまとめ、3月30日に公表した。
この中では、219の事例を、情報提供、状況把握、登下校通知、危険通報、見守り、その他の6つに分類。それらの定義、システムイメージ、導入コスト、導入後の課題、成果などを解説している。
また、個々の事例については、近日中に総務省ホームページに掲載される予定。
「ユビキタスネット技術を用いた子どもの安全確保システムに関する事例」は、総務省サイト内、下記を参照のこと。
http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060330_3.html