行政 : 2年目を迎えた「白いリボン運動」
5月7日、2年目を迎えた「白いリボン運動」の事業報告が発表された。「白いリボン運動」は、阪神淡路大震災10周年を機に、2005年1月より始まったNPO等の支援を目的とした民間の募金活動。
この前身である「白いリボン運動」は、阪神淡路大震災時に「関西学院救援ボランティア委員会」(現・関西学院ヒューマンサービスセンター)が呼びかけて、震災の翌年に始まった。震災犠牲者への追悼や支援者への感謝の念をこめて「白いリボン」を胸につけ、互いの気持ちを確認しようというものだった。その後、2002年にいったん中断されていたが、大震災10周年を機にNPO支援のための募金活動として復活した。
この運動では、毎年1~2月を「白いリボン運動月間」と定め、募金に応じた人には白いリボンを配布している。また、500円以上の寄付者には、キャラクターである白いかたつむりがデザインされたピンバッジも渡される。集まった寄付金は、地域再生やコミュニティの担い手として期待されるNPOへ助成金として配分される。
5月7日、2年目を迎えた2005年度(2005年4月~2006年3月)の「白いリボン運動」の事業報告が発表された。
事業報告によれば、2006年1~2月の募金活動期間中に、全国から約150万円の寄付金が集まったとのこと。2005年度は、「まちづくり・福祉・災害救援を重視しつつ、幅広い領域のNPO法人を中心とした市民活動団体を支援する」という方針の下に助成先を募集。今年2月に60団体から応募があり、配分委員会の審査によって、16団体に対して10万円ずつ、合計160万円の団体助成が決定した。
白いリボン運動全国実行委員会・事務局では、今後も、この募金運動を発展させ、日本のNPO活動を広く市民が支える仕組みとして根付かせていきたいとしている。
白いリボン運動については、下記ホームページを参照のこと。2005年度の募金活動や助成事業の結果も掲載されている。
http://www.white-ribbon.net/