行政 : ラオス車イス普及活動、TV会議報告会
(独)国際協力機構(JICA)と、ラオスでの車イス普及に取り組んできたNPO法人難民を助ける会は、6月15日(木)夕方より、東京都渋谷区広尾において活動報告会を実施する。ラオスの障害者スタッフもテレビ会議システムを通じて参加予定だ。
ラオスでは、インドシナ紛争の際、国土の広範囲に200万トン以上の爆弾が落とされ、現在でもその不発弾事故による多くの犠牲者が毎年報告されているという。加えて、予防接種体制や公衆衛生の不備からポリオ等の後遺症で苦しむ人も多い。
しかしながら、財政基盤がまだ脆弱な同国では、経済的に豊かではない障害者が公的補助を受けて車イスを安価、または無料で受け取ることができる制度はなく、多くは家族に頼り、社会から孤立して生活することを余儀なくされている現状。
こうした状況の改善のため、難民を助ける会では2000年より同国内で車イスの製造・配布事業を開始。車イス工房では障害者を含む技師達が日々車イスの製造に励んでいる。また、一人一人の障害や生活環境に合った車イスを提供するための査定技術の改善、必要とする人に効率的に届けるための配布システムなど、ソフト面での充実にも力を入れてきた。
この事業は、2004年には実績等が評価され、「草の根技術協力事業(草の根パートナー型)」としてJICAとの連携事業となった。「草の根技術協力事業」とは、開発途上国での国際協力活動について一定の実績を持つ民間団体(NGO等)が、すでに蓄積した経験や技術を基にJICAに提案を行い、審査を経て支援が得られる仕組み。
6月15日の報告会では、こうしたJICAとNGOの連携について、JICAの担当者が説明。また、難民を助ける会からは、ラオスから一時帰国中のプロジェクトマネージャーの岡山典靖氏が、活動の中間報告を行う。加えて、ラオスの障害者スタッフもテレビ会議システムを利用して意見交換などに参加する予定。
報告会への参加は無料で、定員は50名。
日時・場所は以下のとおり。
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日時:6月15日(木)午後6:30~8:30
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場所:JICA地球ひろばセミナールーム301
(東京都渋谷区広尾4-2-24、東京メトロ日比谷線「広尾駅」下車3番出口より徒歩1分)
報告会終了後には、JICA関係者と難民を助ける会のスタッフを交えた親睦会もあり、ラオス料理も提供される。(親睦会費用は2000円で飲み物は別。親睦会のみの参加も可)
申し込みは、難民を助ける会まで電話(03-5423-4511)で。詳細については次のホームページを参照のこと。
http://www.aarjapan.gr.jp/lib/event/event0605-1laos.html