行政 : 東京都、HIV予防啓発拠点設置
東京都は、6月1日から8月31日までの3か月間、エイズ・性感染症に関する予防啓発情報を積極的に発信して予防への関心を向上させるための啓発拠点「ふぉー・てぃー」を設置する。「ふぉー・てぃー」では、若者やNPO等が企画したテーマで勉強会を開催したり、NPOなどによるエイズ・性感染症予防啓発活動に対して、会議室が無料で提供される。
厚生労働省は、今年度から、6月1日から7日までを「HIV検査普及週間」としている。
「HIV検査普及週間」には、各自治体が主体となり、HIV検査の普及を図るための各種キャンペーンを実施する。
東京都の平成17年のHIV感染者・エイズ患者の新規報告件数は、417人と過去最高。全国の新規報告件数の約40%を東京都が占めている。とりわけ、20歳代、30歳代の報告が多く、10歳代でのHIV感染報告も数が少ないものの過去最多となり、若者へのエイズ・性感染症の予防啓発が急がれている。
こうした状況を受けて、東京都は、「HIV検査普及週間」を機に、6月から夏休みにかけての3か月間、豊島区に、エイズ・性感染症に関する予防啓発情報を発信して予防への関心を向上させるための啓発拠点「ふぉー・てぃー」を設置する。
「ふぉー・てぃー」は、東京都(Tokyo)の10代(Teen)からの若者のために(For)エイズ・性感染症予防に取り組むという意味で名づけられた。併せて、4つのT、東京都(Tokyo)、豊島区(Toshima)、10代(Teen)、一緒に(Together)の意味を内含しているとのこと。
設置場所は、豊島区池袋保健所の1階。
開設日時は、6月1日から同年8月31日まで。
「ふぉー・てぃー」では、若者、学校・教育関係者、企業関係者などの対象者別に、若者やNPO等が企画したテーマで勉強会(ワークショップ)を実施。学生の夏休み自由研究など自主的な勉強について、アドバイスや情報提供を通じて支援も行う。また、女性スタッフによる女性のための相談も実施。エイズ・性感染症に関する資料が閲覧でき、会議室は、エイズ・性感染症予防啓発活動に対しては、無料で提供する。
「ふぉー・てぃー」の詳細は、東京都福祉保健局サイト内、下記を参照のこと。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansen/news/presskansen060518.html