行政 : エリトリアの子どもにサッカーボールを!
ドイツ・ワールドカップの開催を間近に控え、ピースボートはビクターエンタテインメント(株)と共同で、アフリカ東北部の小さな国・エリトリアの子どもたちへサッカーボールをプレゼントするキャンペーン「ピースボール・プロジェクト2006」を開始した。5月31日には、チャリティCD「友情のエール・YELL FROM NIPPON」を発売。その収益がサッカーボール購入費用となる。
ピースボートは「みんなが主役で船を出す」を合い言葉に、アジアをはじめ地球の各地を訪れる国際交流の船旅をコーディネートしているNGO。1983年から地球一周など52回のクルーズをコーディネートし、これまでに80カ国以上の世界の港をめぐり、乗船した人は25000名に及ぶとのこと。
1998年、ピースボートは、「サッカー交流」をテーマにしたクルーズを実施。その折に、アフリカ大陸北東部、紅海に位置するエリトリアでの交流試合のあと、地元の子ども達が参加者持参のサッカーボールを持ち帰りたがったことから、アフリカでは、本物のサッカーボールを手にすることのできる子どもはわずかしかいないという現実を知った。
そこで、1999年から学校や家庭で眠っているサッカーボールを集めて世界の子ども達に届ける「ピースボール・プロジェクト」を立ち上げ、これまで、約40ヶ国に1万個を超えるサッカーボールを届けてきた。
今年、ドイツ・ワールドカップの開催を間近に控え、ピースボートは「ピースボール・プロジェクト」発足のきっかけとなったエリトリアにサッカーボールを贈るキャンペーンを行うこととした。
この「ピースボール・プロジェクト2006」は、ビクターエンタテインメント(株)と共同で実施され、5月31日には、歌手の石井竜也、忌野清志郎、大黒摩季ら34組・53名のアーティストが参加するチャリティCD「友情のエール・YELL FROM NIPPON」が発売された。
このCDは定価600円。そのうちの100円がサッカーボール購入費用となる。新しいボールは7月21日に出航する第54回ピースボート「地球一周の船旅」に乗せ、8月21日に寄港するエリトリアの子どもたちに直接届ける。
8月22日には参加したミュージシャンらが、エリトリアでピースボートと合流し、首都アスマラで行われるエリトリアU-17全国大会・決勝戦会場で子ども達にボールが贈呈され、その後、エリトリア各地で交流試合などを行っていく予定。
ピースボートでは、「今回のキャンペーンを通じて、サッカーボールを持つことすらままならない国のことを、そして、サッカーというスポーツに希望を託す人々のことを、広く伝えていきたい。」と抱負を語っている。このキャンペーンによるエリトリアへの贈呈後も、引き続き、「ピースボール・プロジェクト」を展開し、他の国の子ども達へサッカーボールを贈る運動を続けていくとのこと。
ピースボートでは、サッカーボールの輸送費や、キャンペーン運営費への募金も呼びかけている。振込先は下記まで。
郵便振替口座:00180-6-705651
加入者名:ピースボートUPA
※通信欄に「友情のエール」と記入すること。
「ピースボール・プロジェクト」の詳細は下記まで。
http://www.peaceboat.org/project/ball/