行政 : 埼玉県NPO基金に「団体希望寄付制度」
7月18日、埼玉県は、同県のNPO基金について、寄付者があらかじめ登録されたNPO法人等の中から支援したい団体を選んで寄付することができる制度を創設すると発表。8月11日からは「団体登録」の受付も開始する。
埼玉県は、2004年に、寄付した個人や企業が税の優遇措置を受けられる「埼玉県NPO基金」を創設。NPO法における17の活動分野から支援希望分野を指定する「分野希望寄付」と、特に指定をせずにNPO全体を支援する「一般寄付」の二つの選択肢を設けて基金への寄付金を募ってきた。
県は、この基金の創設にあたり、積立金として1億円を用意。しかしながら、県民や企業からの寄付はこの2年間で1千万円に満たなかった。
そこで、県は、この基金への寄付の拡大を目指して、これまでの2つの選択肢に加えて、寄付者があらかじめ登録された団体の中から助成先を指定できる、「団体希望寄付」の制度を新たに設けるとし、7月18日に詳細を発表した。
この制度に登録できる団体は、主たる事務所が埼玉県内にあり、県内を中心に活動しているNPO法人。ただし、県と協働事業を行う市民活動団体などの任意団体も含む。
「団体希望」によって受け入れた寄付金は、半年ごとに当該団体への助成金として交付される。なお、交付に際しては、有識者を委員とする「助成運営委員会」が審査を行う。ただし、団体希望寄付金の一部は、県全体のNPOのレベルアップのための育成支援事業や運営力強化事業に活用されるとのこと。
県は、団体登録の手続などについて、8月10日と23日に説明会を開催。8月11日からは、「団体登録」の受付を始める。
「団体希望寄付」の受け入れは、9月1日から。団体への助成は、平成19年度の助成事業として実施されるとのこと。
埼玉県NPO基金への団体希望寄付金制度の創設については、同県サイト内、県政ニュースを参照のこと。