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2006年08月22日 10:00

行政 : 福井県、DV意識啓発の企画募集

 福井県は、配偶者からの暴力、いわゆる「ドメスティック・バイオレンス」(DV)に対する理解と被害者保護に対する意識を高めるとともに、被害者の支援活動に携わる人材の育成と被害者支援体制を整えるため、県内のNPO法人などから、DVに関する啓発と研修事業の企画を募集している。締め切りは9月8日。

 

 「ドメスティック・バイオレンス」(DV)という語は、一般的には「夫や恋人など親密な関係にある、又はかつてそのような関係にあった男性から女性に対して振るわれる暴力」という意味で使われている。

 しかしながら、「ドメスティック・バイオレンス」という語は、親子間の暴力などまで含めた意味で使われる場合もあり、また、男性から女性へ暴力が振るわれるケースが多いが、その逆もあることから、法的には「配偶者からの暴力」という言葉が用いられている。

 平成13年4月には、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」が制定され、同年10月13日(一部は平成14年4月1日)から施行。事実婚も含めた配偶者からの暴力に係る通報、相談、保護、自立支援等の体制を整備することにより、法的にも、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護が図られるようになった。

 この法律では、「国及び地方公共団体は、配偶者からの暴力を防止するとともに、被害者の自立を支援することを含め、その適切な保護を図る責務を有する。」とされており、都道府県においても、「配偶者暴力相談支援センター」を設置するなど様々な施策が実施されている。

 今回、福井県が募集している企画案は、次の2事業を実施するもの。

 一つは、配偶者からの暴力に対する理解と被害者保護に対する意識啓発事業。具体的には、今年11月12日から11月25日までの「女性に対する暴力をなくす運動期間」に合わせて、県内の主要駅や量販店など、配偶者からの暴力防止啓発について県民に広くPRできる場所2ヵ所以上を選定して、啓発資料や啓発グッズを作成して配布する。

 もう一つは、被害者支援ボランティア養成講座の実施。DV被害者支援ボランティア40名以上を養成することを目標として、来年2月までに、支援活動を行うために必要な知識が取得できる連続講座を実施する。

 応募することができるのは、県内に主たる事務所を有する社会貢献活動団体。具体的には、NPO法人や、10人以上で構成するボランティア団体、または、これらの団体等で構成する実行委員会など。

 実効性や事業効果が審査され、企画が採択された団体は県と委託契約を結び、2つの事業を行う。

 委託額は、キャンペーンと連続講座の2事業で、100万円(消費税を含む)が上限。

 応募の締め切りは、平成18年9月8日。

 県によれば、行政にない発想や専門性に期待して、民間団体を対象に企画を募集することにしたとのこと。

 福井県の「配偶者からの暴力に関する啓発および研修事業」企画案募集要項は、下記に掲載されている。

 http://info.pref.fukui.jp/danken/danjo/dvitaku/dvitaku.html

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