行政 : 国交省、観光まちづくり事例集を公開
8月25日、国土交通省は、日本各地における、NPOなどによる観光地づくりの事例集「地域いきいき観光まちづくり-100-」を公開した。
日本各地で地域のNPOなどによる観光地づくりが行われているなか、国土交通省は、このような取り組みのなかから、創意工夫を生かした魅力的な観光地づくりに成功している事例を集めて、「地域いきいき観光まちづくり-100-」を編纂。8月25日にホームページ上で公開した。
この事例集の作成にあたっては、同省に設置されている「観光ルネサンス事業検討会委員長(森地 茂 政策研究大学院大学教授)」及び同検討会作業部会の委員からの意見・推薦を踏まえ、同省地方整備局、地方運輸局、北海道開発局、沖縄総合事務局をはじめ、地方公共団体、地域の観光協会等の協力を得てとりまとめたとのこと。
成功事例として掲載されている100の取り組みは、歴史的な町並みを活かしたもの、体験交流を活かしたもの、温泉地の再生など、いずれも地域の個性を生かしてその土地に根付いた生活、文化、産業などを活用した取り組み。
日本各地で広く参考となるような内容となっている。
一例を挙げると、千葉県館山市・南房総市で行われている「体験観光・道の駅ネットワークによる新たな観光交流空間の創出」では、現地の5つのNPOがそれぞれの得意分野を活かしつつ連携し、無人島体験プログラムをはじめ多くの体験観光を創出。
その結果、教育旅行が急増した。
また、南房総を訪れる人の8割が現地で情報を入手して立ち寄り先を決定しようとしていることから、南房総地域の7つの「道の駅」が連携。各駅にライブカメラを設置し、共通ホームページでライブ情報を提供するほか、スタンプラリー等様々な取り組みを展開したことで、来訪者の半数が道の駅を訪問するまでになった。
「地域いきいき観光まちづくり-100-」は、国土交通省サイト内、下記を参照のこと。
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/kanko100/