行政 : CSR総合情報サイト、プレオープン
日本財団は、10月2日、企業の社会的責任(CSR)についての総合情報サイト「CANPAN CSRプラス」をプレオープンした。この情報サイトでは、企業のCSR活動を独自の評価基準で点数化して公開する。また、CSRをテーマとして、企業と市民がネット上でコミュニケーションが取れる仕組みも用意されている。正式オープンは11月1日。
昨年6月に日本財団が開設したウェブサイト、「CANPAN」( https://canpan.info/ )は、企業、公益法人、NPOなどによる様々な公益活動情報、それらに関連する行政の支援情報などを幅広く提供している。
今年4月から、「CANPAN」には、企業のCSR関連情報が一覧できる「CSR情報一覧コーナー」が設けられていた。この「CSR情報一覧コーナー」で見ることができる情報は、東証一部上場企業約1700社の企業ホームページURL、ホームページ内に掲載されているCSR関連情報の有無、ある場合にはその情報掲載ページのURLや掲載情報へ辿り着くための方法など。
10月2日、日本財団は、この「CSR情報一覧コーナー」の内容を拡大し、さらに双方向性を加えて、CSR総合情報サイト「CANPAN CSRプラス」をプレオープンさせた。
このサイトの特長は下記。
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東証1部に上場する約1700社すべてを対象に、社会貢献活動、環境への配慮や法令順守、社員の権利尊重など「企業の社会的責任」(CSR)への取り組みを独自の評価基準で点数化して公開。
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企業は、ブログ機能を使って、CSRに関するニュースリリースを発信できる。
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ユーザーが、ニュースリリース等へコメント書き込みすることで、市民の意見が企業に伝わる。また、企業の支援を求める市民・NPOとの橋渡しにもなる。
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有識者によるCSRに関するコラムが定期的にアップされる。
1.の点数化については、近江商人の精神を引用して、「世間良し:環境保護、社会貢献活動など」「売り手良し:労働者の保護、人権など」「買い手良し:消費者の安全への配慮、コンプライアンスなど」の3項目について、合計48項目を基に、情報の公開度を示す。48の項目に対して、CSR報告書に記述があれば「1ポイント」加算し、合計得点が「CSR総合点」として示される。非上場企業などについても、企業側から要望があれば「企業登録」することで、採点対象となり、得点を含めてCSR関連情報が公開される。
日本財団では、「CANPAN CSRプラス」を企業セクターと市民・公益セクターとの架け橋として位置づけ、CSRに関するコミュニケーションが促されることで、日本のCSR活動の普及推進につなげたいとしている。
「CANPAN CSRプラス」のURLは、下記。
https://canpan.info/csr_index_view.do