行政 : NPOと生協が病児保育で連携
11月27日、子育て支援活動として「病児保育」に取り組むNPO法人フローレンスは、生活協同組合「東京マイコープ」と連携して病児保育活動を展開していくと発表した。フローレンスは東京マイコープの組合員に「病児保育」の優先枠を提供し、東京マイコープは、組合員に対してフローレンスの保育スタッフへの参加を呼びかける。
NPO法人フローレンス(代表理事駒崎弘樹)は2004年に設立。こどもが軽い病気の時に、多くの保育園が預かってくれず、そのことが母親の仕事と育児の両立を阻んでいるという「病児保育問題」の解決に取り組んでいる。
具体的には、子供が発熱した場合などに親からの依頼があると、その自宅まで子どもを引き取りに行き、小児科で受診させた後、地域の「子育てベテランママ」の家で預かる。預かっている間も、フローレンスが提携している地域の小児科医に電話相談することが出来るなど、「地域密着型」の病児保育事業を展開。現在は東京都内の10区で病児保育サービスを行っている。
他方、長年主婦を支援してきた生協では、近年は共働きの家庭が増え、そのニーズに対応することが求められてきている。
そこで、フローレンスと生活協同組合「東京マイコープ」は、病児保育問題に連携して取り組むことを決め、11月27日に発表した。
連携の内容は、フローレンスが東京マイコープの組合員に大して病児保育の優先枠を提供し、東京マイコープは、組合員の中でフローレンスの保育スタッフに参加したい人に向けて広報を行うというもの。
フローレンスでは、今回の連携を、「非営利セクターの新旧連携」と位置づけ、互いの強みを生かした好循環に期待しているとのこと。
NPO法人フローレンスのホームページは下記。
http://www.florence.or.jp/