行政 : 退職国家公務員の3割が公益法人に
昨年12月27日、政府は平成17年8月から1年間に退職した各府省庁課長・企画官相当職以上の国家公務員1263人の再就職状況を発表。財団法人と社団法人をあわせると、433人(34.3%)が公益法人に再就職していることが明らかになった。
政府は、平成13年12月25日に閣議決定した「公務員制度改革大綱」において、公務員の再就職の状況についての透明性を確保するため、毎年、再就職状況を公表することとしている。
12月27日、内閣官房内閣総務官室及び総務省人事・恩給局公務員高齢対策課によって、今年の調査結果が公表された。
結果によれば、平成17年8月16日から平成18年8月15日までの1年間に、各府省課長・企画官相当職以上で退職した職員の総数は、1,263人。平成18年12月1日までの再就職先の区分ごとにみると、多い順に、財団法人が283人(22.4%)、自営業が235人(18.6%)、営利法人が170人(13.5%)、社団法人が150人(11.9%)。
財団法人と社団法人をあわせると、433人(34.3%)が公益法人に再就職していることが明らかになった。
この結果は、人数、比率ともほぼ前年並み。(前年は438人、36.3%)
省庁別では、国土交通省が303人で最も多く、そのうち56%の170人が財団法人、社団法人へ再就職していることが明らかになった。
なお、認可法人、公益法人の役員への就任に係る報告状況の公表については、「今後の行政改革の方針」(平成16年12月24日閣議決定)等に基づき、毎年1回公表することとされており、今回、上記の再就職状況とあわせて公表された。
その公表結果によれば、各府省課長相当職以上で退職した職員に関し、平成17年12月2日から平成18年12月1日までの間に認可法人、公益法人の役員に就任する者として内閣官房に報告があったのは15件(認可法人が2件、公益法人13件)だった。
「再就職状況の公表」及び「認可法人、公益法人役員への就任に係る報告状況の公表」は、内閣官房サイト内、下記に掲載されている。
http://www.cas.go.jp/jp/houdou/061227kouhyou_s.html