行政 : 北海道、授産活動をネットで支援
昨年12月15日、北海道庁は、地域ポータルサイト「北海道人」を運営するNPO法人HEARTの提案を受け、「北海道人」サイト上に、障害者の地域活動や授産活動を社会全体で支援するための専用ページ「心でつくる」を開設。道内の授産施設で製造された製品の紹介・販売を開始した。
北海道の地域ポータルサイト、「北海道人」(http://www.hokkaido-jin.jp/)は、2001年10月に道庁公式サイトと並ぶ北海道庁のポータルサイトとしてスタート。2006年度からはNPO法人 HEARTに運営が移管され、 北海道の歴史・文化・風土・生活・観光など、さまざまな情報を提供している。
昨年12月15日、北海道は、NPO法人HEARTの提案を受け、北海道、HART、及び北海道社会福祉協議会との協働により、「北海道人」サイト上に、障害者の地域活動や障害者の自立支援に取り組む授産施設・小規模作業所の活動を支援するための専用ページ「心でつくる」を開設した。
授産施設は、障害者がそこで仕事を覚え、それをもとに一般の職場に就労していくための施設。主に社会福祉法人等が運営しており、利用者も30人以上と比較的規模が大きいもの。これに対して、小規模作業所は5人~10人程度の規模で主として親の会などが地域の住宅等を利用して開設していることが多い。これらの施設では、義務教育終了後に就職先がない障害者が、製品をつくったり、生活訓練の場として利用している。
「心でつくる」では、道内の授産施設や小規模作業所の製品を特集形式の内容で紹介し、販売を行っている。道によれば、製品作成の工程で苦労した点やこだわり等を物語風に掲載することで、障害者の就労や自立への理解を深めてもらいたいとのこと。
現在は、2つの授産施設から8つの製品を紹介、販売しているが、今後、随時、商品を拡大していく。また、授産製品に関するマーケティングデータの共有なども計画されているとのこと。
北海道としても、道庁ホームページのトップにこのページにつながるリンクを掲げるなど、アクセス増加の支援を行っている。
「心でつくる」のURLは下記。
http://www.hokkaido-jin.jp/issue/jyusan/