行政 : 環境省、容器リサイクル事例募集
環境省は、「容器包装3R推進環境大臣賞」を創設し、その平成18年度分の募集を行っている。この表彰制度では、NPO、地方公共団体、事業者などによる、容器包装廃棄物のリサイクルに資する製品、小売店舗、及び地域における取り組みを公募。優れたものに環境大臣賞を授与して、広く公開する。締め切りは2月16日。
平成7年に、循環型社会の構築をめざす「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律(通称:容器包装リサイクル法)」が制定された。
この法律が制定された背景には、高度成長期に「大量生産・大量消費」によって生み出された廃棄物が増大の一途をたどり、その結果、最終処分場、焼却設備の立地が困難になり、環境破壊への懸念があった。
「容器包装リサイクル法」では、一般ごみの約6割を占めるといわれる容器包装ごみ(ペットボトル、食品トレイなど)のリサイクルを推進することを目標に制定され、市民がごみを分別排出し、市町村が分別収集し、事業者は再商品化するという役割が定められた。
「容器包装リサイクル法」施行から約10年が経過した昨年、その見直しが行われ、「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律の一部を改正する法律」(通称:「改正容器リサイクル法」)が成立。今年4月から施行されることになっている。
「改正容器リサイクル法」には、レジ袋などの容器包装の減量努力が足りないスーパー等に対して国が改善を勧告・命令できる制度や、分別収集の質的向上を図った市町村に対して事業者から資金を拠出する制度が盛り込まれている。
環境省は、この「改正容器リサイクル法」の施行をふまえて、容器包装廃棄物の「3R」、すなわち、「リデュース(排出抑制)」、「リユース(再使用)」、「リサイクル(再資源化)」を推進するために、「容器包装3R推進環境大臣賞」を創設。1月22日から2月16日まで、NPO、地方公共団体、事業者などを対象に、容器包装廃棄物の3Rに資する優れた取り組みを公募している。
対象部門は、「製品部門」、「小売店部門」、及び「地域における連携協働部門」の3つの部門。
応募された取り組みについては、有識者等から成る審査委員会において、先進性・独自性、有効性、継続性、波及性等の面から審査が行われ、各部門ごとに、それぞれ「最優秀賞」、「優秀賞」及び「奨励賞」が授与される。また、各部門の最優秀賞受賞者には、「容器包装3R推進環境大臣賞最優秀賞標章」の使用権が付与されることとのこと。
また、環境大臣賞の授与式は、3月下旬に東京で開催される予定。受賞した取り組み、授与式の様子などは、環境省のホームページ等を通じて広く周知される。環境省では、この表彰制度を通じて、「3R」の奨励・普及を図り、循環型社会の形成促進につなげたいとしている。
「容器包装3R推進環境大臣賞の創設と一般公募の開始について」は、環境省サイト内、下記を参照のこと。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=7917