行政 : 電通、団塊世代の願望調査
株式会社電通 電通シニアプロジェクトは、今年2月に団塊世代が考える「本格リタイア時期」と6つの「したい生活像」を調査。5月17日にその結果を公表した。結果では団塊世代の6割が「社会貢献活動をしたい」と答えている。
1947年から1949年生まれの、いわゆる「団塊世代」と呼ばれる人たちは約680万人いるとされている。
(株)電通の「電通シニアプロジェクト」は、日本の人口高齢化をふまえアクティブなシニア市場開発を目的にした、約50名からなる全社横断プロジェクトで、2001年にスタート。調査研究、マーケティングコンサル、広告企画、商品開発・事業開発などをてがけている。
電通シニアプロジェクトは、首都圏の団塊世代666人に対して、今年2月に、60代後半に焦点をあてたアンケート調査「退職後のリアル・ライフIII~団塊世代の願望調査」を実施した。
調査対象となった666名の内訳は以下。
- 団塊世代(1947-51年生まれ)の既婚男性会社員・公務員334名。
- 上記男性を夫に持つ1947-56年生まれの既婚女性332名。
調査方法はインターネット調査。
5月17日に公表された結果によれば、60代後半になってからの働き方について、「フルタイムで働く」と答えた人は7%にとどまっていた。昨年の調査で60代前半には77%が働くことを希望し、そのうちの47%がフルタイムを希望していたとのこと。そこで、報告書では、団塊世代の本格的なリタイアライフのスタートは実質的には65才前後になると予想している。
60代後半に「したい生活」を複数回答で問うたところ、「健康を維持」(93.7%)、「旅行を楽しむ」(93.4%)、「のんびりすごす」(92.5%)、「経済的に豊かな生活」(90.1%)が上位だったが、「社会貢献活動」と答えた人も59.2%、「人に役立つことをする」も57.1%いた。
調査報告書では、団塊世代の願望から下記の6つのライフスタイルグループを抽出。
- 全方位アグレッシブ派
- にぎやか生活派
- 海外志向派
- 社会貢献派
- スローライフ派
- 面倒回避派
このグルーピングによれば、社会貢献派は全体の29%を占める最大グループとなった。このグループの構成員は、男女ほぼ半々。世帯年収940万、貯蓄1,690万円で富裕度は6グループ中4番目だった。
この調査結果は、電通サイト内、下記に掲載されている。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/