行政 : 国交省、あんしん賃貸住宅情報
6月1日、国土交通省は、「あんしん賃貸住宅」情報の専用サイトを公開した。このサイトは、高齢者世帯、障害者世帯、外国人世帯などの入居を拒まない民間の賃貸住宅を増やすことを目的としたモデル事業の一環である。
国土交通省によれば、平成18年4月現在、賃貸人の約16%が高齢者、障害者、外国人等への入居を制限しているとのこと。
このため、国土交通省は、平成18年度に「あんしん賃貸支援事業」を開始。
あんしん賃貸住宅とは、高齢者、障害者、外国人、子育て世帯等(以下、「高齢者等」とする。)の入居を受け入れることとして、都道府県等に登録された民間賃貸住宅のこと。
この事業では、まず、あんしん賃貸支援事業の趣旨に賛同し、あんしん賃貸住宅の登録、仲介等を通じて、「高齢者等」の入居をサポートする仲介事業者となることを希望する不動産店に、都道府県等に登録してもらい、「協力店」となってもらう。
そして、この協力店と、入居を支援するNPO等(=支援団体)が連携して、高齢者等の入居の円滑化と安心できる賃貸借関係の構築を支援するというもの。
入居の前後には、地方公共団体や地域の支援団体(社会福祉法人、NPO等)による「高齢者等」に対するサポートが提供される。
この「あんしん賃貸支援事業」では、これまで、8つの地方公共団体(宮城県、東京都、大阪府、福岡県、川崎市、福岡市、北九州市、板橋区)がモデル事業の構築に取り組んできた。
6月1日、国土交通省は、あんしん賃貸住宅に関する専用ホームページ「あんしん賃貸住宅登録システム」を開設した。
このホームページでは、あんしん賃貸住宅、協力店、支援団体(支援する内容を含む。)に関する情報を提供していく。
現在は、モデル事業に取り組んだ自治体のうち、大阪府、宮城県、福岡県、川崎市の情報が公開されており、近日中に東京都の情報も掲載される予定。
国土交通省では、高齢者等がこのホームページにアクセスして、家賃、間取り等の条件に応じて入居可能な物件を検索。気に入った物件があれば、掲載されている協力店に連絡をとり、具体的に相談。あわせて、支援団体及び支援情報を閲覧して、個別に連絡、相談して円滑な入居にいたる、といった活用方法を想定している。
「あんしん賃貸住宅登録システム」のURLは下記。
http://www.anshin-chintai.jp/anshin/index.do