行政 : 千葉県、協働事業の評価結果を公表
7月5日に、千葉県は、平成18年度に実施した県とNPOとの協働事業6件についての評価結果を公表した。この評価は、同県が今年3月に常設の評価機関として設置した「千葉県協働事業評価委員会」によるもの。
千葉県は、県とNPOとの協働事業に関し有益なアドバイスを得ることを目的として、今年3月に、「千葉県協働事業評価委員会」を常設の評価機関として設置した。
千葉県によると、このような評価機関を常設するのは全国の初めての試みとのこと。
この委員会のメンバーには、シーズ事務局長の松原明も委員として参加している。
7月5日、千葉県は、平成18年度に実施した県とNPOとの協働事業について、同委員会が実施した評価の結果を公表した。
評価のねらいは、下記の5点。
・協働の成果や課題を明らかにすること
・地域課題や、市民ニーズにより適切に応え、受益者や市民に対する事業成果をより大きなものにしていくこと
・パートナー双方や、これから協働事業に取り組もうとしている者等の協働事業の改善へつなげていくこと
・パートナーシップにおける相互理解の促進と対等性の確保がされていたか、また協働による相乗効果が発揮されたか検証すること
・評価結果をパートナー双方や受益者や市民に公表し、透明性を確保すること
評価の対象となったのは、下記の「ちばパートナーシップ市場事業」6件。
1.住民参加型・精神障害者居住サポートプログラム
(NPO法人夕なぎ)
2.県立中央博物館における県民と専門家による『千葉干潟展』開催事業
(NPO法人千葉まちづくりサポートセンター)
3.印旛沼再生への取組みを促進するための水環境調査(湧水の水質等)および環境学習の実施
(NPO法人水環境研究所)
4.ひきこもり・ニート・フリーターの社会復帰推進事業
(NPO法人セカンドスペース)
5.NPOと県との協働による森林を活用した健康増進プログラムの作成事業
(NPO法人水と森と人とIN神崎)
6.不登校児童生徒のための居場所づくり、および子どもの社会力を養成する『わんぱく遊び合宿』事業
(NPO法人ニュースタート事務局)
評価にあたっては、まず、事業開始前、実施中、実施後の各段階において、NPO、県それぞれが自己評価チェックシートによって自己評価を実施。加えて、各段階での会議時等にNPOと県が相互評価をおこなった。そして、事業終了後に、評価委員会がこれらのチェックシートをもとにヒアリングを実施して評価を行った。
県は、受益者や市民からも自由な意見が得られるように、積極的に評価結果を公表したいとし、千葉県NPO情報ネットホームページに加えて、県内の市民活動支援センター等でも評価結果の閲覧ができるようにしている。
県は、この評価結果や、受益者等からの意見を今後の協働事業の改善につなげたいとしている。
千葉県の「18年度実施事業の評価」については、千葉県NPO情報ネットホームページ内、下記を参照のこと。
http://www.chiba-npo.jp/npo_ps/h19/18hyouka.html