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2007年07月19日 10:00

行政 : 中越沖地震、NPOも続々と現地入り

 7月16日午前10時13分ごろ、新潟県柏崎市、長岡市と刈羽村、長野県飯綱町で最大震度6強の揺れを観測する地震、「新潟県中越沖地震」が発生した。東京のNPO法人ピース ウィンズ・ジャパンをはじめとする多くのNPOが現地入りをして被災者の救援活動、支援活動を開始している。

 

 7月16日の「新潟県中越沖地震」では、死者9人、不明1人、負傷者千人以上、新潟県内の住宅被害は、全壊が342棟、半壊を含む一部損壊が427棟。長野県でも半壊が106棟に上ったとのこと。

 17日現在でも、被災地では、自宅が全半壊し、退去を余儀なくされた約9000人の被災者たちが避難所暮らしを続けている。

 「新潟県中越沖地震」では発生直後から、国内の多くのNPOが被災者の救援活動、支援活動を開始している。

 災害救助犬の育成と災害地への派遣を行っているNPO法人日本レスキュー協会(JRA)は、16日に隊員3名と災害救助犬4頭を出動させた。この災害救助犬は、レスキュードッグとも呼ばれ、災害によって瓦礫の中に埋もれた人や、雪山などで遭難して行方不明になった人を、嗅覚を頼りに捜し出すよう特別なトレーニングを受けた犬のこと。柏崎警察の依頼に応じて行方不明者の捜索活動を行っている。

 イラクやアフガニスタン、スマトラ島沖地震・津波などの活動経験を持つ国際協力NGONPO法人ピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)は、16日にスタッフ4人を出発させ、17日にも1人を追加で派遣。

 スタッフは17日早朝に同市内に入り、状況を確認するとともに、同市災害対策本部とも調整したうえで、避難スペースの確保が課題となっている同市の柏崎小学校校庭に被災者のためのバルーンシェルターを設営した。

 このバルーンシェルターは、PWJが大手繊維メーカーと共同開発したもので、1セットで約100人を収容が可能。空気を送り続けて支える構造になっているため、余震があっても倒壊のおそれがないとのこと。

 途上国の医療支援と生活状態改善に取り組んでいる、NPO法人アムダ(AMDA)も、16日から、介護士、介護福祉士などを含む6名を現地に派遣。柏崎市の介護老人保健施設を拠点として支援活動を開始している。

 また、NPO法人ADRA(アドラ)Japanは、刈羽村社会福祉協議会に設置されたボランティアセンターと調整を行い、ペットボトル、ブルーシート、軍手等を配布している。

 他にも、国内外で発生する災害の支援活動を行っている、NPO法人CCサポート.CCは、避難所となっている柏崎小学校で食事関係のマネジメントに協力している。

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