神楽坂便り「秋祭り」
不定期にあらわれては、シーズの事務所のある神楽坂(かぐらざか)の四季折々をご紹介する「神楽坂便り」。
8ヶ月ぶりの神楽坂便りとして、今回は9月の秋祭りの様子をお伝えします。
先月は、ちょうど秋祭りのときに休日出勤が重なりました。事務所の目の前の筑土八幡神社では9月11日(日)、赤城神社では9月18日(日)にお祭りがあったので、休日出勤のついでにご近所のお祭りを楽しんできました。
■ 筑土八幡神社のお祭り
小高い丘の上にある筑土八幡神社の本殿は、本殿左脇の民家がなければ、シーズの事務所から見える位置にあります。
境内に入る階段は、飯田橋駅からシーズの事務所に来る道の事務所の手前100メートル程のところにある交差点、熊谷組本社の斜向かいのところが入り口です。階段で境内に登る途中には、300年前に寄進されたという石の鳥居が鎮座しています。
普段の日は人気も無く、夜になると暗い街灯の明かりだけの階段や境内も、お祭りの前後は提灯の灯に照らされて風情のある夜景を楽しむことができました。
夜、提灯の灯でほのかに明るい境内に入ると、社務所の二階から三味線の音が聞こえ、江戸の風情を感じることもできました。
9月11日は大人神輿の渡御の時間に合わせて事務所に来たのですが、あいにく、突然土砂降りの雨。傘を用意していなかったので、お神輿どころの騒ぎではなくなり事務所に避難して、本業に勤しんでしまいました。
事務所の窓から、ちょくちょく神輿のあった辺りを見ていましたが、多分、神輿の渡御は雨のために中止に。8年ぶりに筑土八幡神社の大人神輿が出るという町内の張り紙を見ていただけに、ちょっと残念でした。
■ 赤城神社のお祭り
赤城神社は、地下鉄の神楽坂駅のすぐ近くにあります。事務所から神楽坂駅に裏道を使って行くと、牛込消防署の脇を抜けて、瓢箪坂を登り、白金公園の脇を通り、神楽坂エミールの前を通っていくと、神社の前に到着。ここを左に折れて50メートルほど歩くと神楽坂駅前の信号。
9月18日は、地下鉄東西線の神楽坂駅から、事務所に向かいました。
神社の前の道も、普段は何もない道なのですが、この日に限っては、縁台が並び、歩行者天国で、多くの人たちが、行き来していました。。寄り道をして、赤城神社に寄ると境内も、同じように出店で賑わい、各種呼び込みの声が行き交っていました。輪投げや鉄砲で景品を当てる様子など、タイムカプセルに乗って子ども時代に味わった雰囲気が漂っておりました。
途中、神楽坂上交差点の近くまで来たときに、神輿の渡御が始まりました。
神楽坂を一気に神社まで担ぎ上げるのではなく、「ワッショイ、ワッショイ」と威勢の良い掛け声とともに、狭い路地に入り込み、町内を巡って練り歩いていきました。
神輿を担いでいた人が、ふっと手を休め、自宅でしょうか、軒先で家の人と話し込んでいる風情なども、路地があればこそ。神輿の先にそびえる26階建の高層マンションも、それなりに風景として溶け込んでいるような気がしました。
2005.10.21.(た)