神楽坂便り「節分豆まき式」
不定期にあらわれては、シーズの事務所のある神楽坂(かぐらざか)の四季折々をご紹介する「神楽坂便り」。前回は、昨年10月に行われた「まちとびフェスタ」をご紹介しましたので、約3ヶ月ぶりの神楽坂便りになります。
今回は2月3日に行われた「節分豆まき式」です。
2月3日午後、毘沙門天善國寺にて節分豆まき式が行われました。
毘沙門天善國寺は神楽坂の坂を半分ほど上ったところにあるお寺です。ここの毘沙門様は江戸時代から信仰を集めていて、明治には東京で初めて縁日で露店や夜店が出るようになった場所なんだそうです。
ドンヨリとした曇り空、今にも雨が降り出しそうなお天気だったのですが、昨年行われた豆まき式に参加してみてとても楽しかったので、今年も行って来ました。
今年は、事務局の丸山さんと川北さんと一緒に行って来ました。
川北さんは昨年度の産能短期大学のインターン生で、今はシーズ事務局でアルバイトをしてくれています。昨年はインターンの初日に豆まき式に出かけ、豆と一緒にまかれたみかんを見事キャッチした実績の持ち主です。丸山さんは昨年3月からの事務局スタッフで、子育て中のママさんです。丸山さんは初めての参加でした。
節分豆まき式では、まず善國寺の住職さんがお経をあげた後、大神楽曲芸協会が「寿獅子舞」と「花籠鞠(はなかごまり)」「放下芸」を披露。
「花籠鞠」とは、華やかに飾りつけられた籠と鞠を使い、二つの鞠を籠の上下に行ったり来たりさせる芸です。歌舞伎の演目にも取り入れられている芸です。「放下芸」とは、色々な道具を空中に放り再び受け取ることの連続で構成される芸で、今日は曲撥(きょくばち)が使われました。
普段あまり見る機会のない曲芸を間近で見られるのも、この豆まき式の楽しみです。
その後、お待ちかねの豆まきが行われました。
毘沙門天の豆まき式では、豆の入った袋がバサバサと蒔かれます。1袋に80個ほどの豆が入っています。去年は豆と一緒にみかんが蒔かれましたが、今年は菓子パンが蒔かれていて驚きました。
豆まき式が始まる頃には小雨が降り始めていたのですが、豆をもらおうと集まった人たちの数は減る気配はありません。
豆まき式が始まると、みんな豆をとろうと必死に手を伸ばしていて、あちらこちらで足を踏んだり踏まれたりしているようでした。また、将棋倒しに人が倒れてきそうな場面もありヒヤッとしました。
丸山さんは豆まき式に参加するのは初めてだったそうですが、気が付けば、最前列で人の波に揉まれながら、手を伸ばしていて、3袋もゲットしていました。丸山さんの感想を伺ったところ、「想像していたよりも豆の袋をゲットするのは難しかったです。でも、楽しかったので、また是非来年も参加してみたい。」とのことでした。
また、川北さんは、2袋ゲットしましたが、豆がとれなくて泣いている小さな女の子が隣にいたので、1袋女の子にあげ、福を分けてあげたのだそうです。川北さんの感想を伺ったところ、「豆まきが始まった瞬間にみんな人が変わったようになり、押し合いがすごかった。ちょっとめげましたが、ちょうど良いところに豆が飛んできたので取ることができました」とのことでした。
蒔かれる豆の袋の中にはお楽しみプレゼントの引換券が入っていて、スティックシュガー、カップヌードル、おもちゃのビーズが当たりました。
その後、事務所でも、松原事務局長やスタッフが豆まきをしました。これでシーズも、邪気を払い、福を呼び込むことができることでしょう。
次回の神楽坂便りもどうぞお楽しみに。
2004.02.03(S)