行政 : 福井県、コミュニティビジネス認証制度
福井県は、県内でコミュニティビジネスに取り組む団体を積極的に支援するため、「福井県コミュニティビジネス認証制度」を創設。昨年12月21日から申請の受付を開始した。あわせて、同県は認証団体の活動をサポートするために、認証団体を対象にした補助金や融資制度も創設した。
「福井県コミュニティビジネス認証制度」の目的は、県内のコミュニティビジネス団体が、資金確保や事業展開に際して不可欠な信用力を高めること。
それによって、商店街の活性化、子育て支援や子どもの健全育成、高齢者支援、環境・資源の保全など、地域の様々な課題・ニーズに対応しながら事業を行う、「コミュニティビジネス」を振興したいとしている。
認証を与えるのは、昨年8月に発足した「福井県コミュニティビジネス推進協議会」。
この協議会は、福井県内におけるコミュニティビジネス関連機関(行政機関、金融機関、支援機関)のネットワーク。
多様な機関が一体となって種々の課題に取り組むことにより、コミュニティビジネスでの創業支援と社会的地位の向上を促進し、地域社会と地域経済の活性化を図ることを目的としている。
認証を受けるための要件は下記。法人格の有無は問わない。
1)既にコミュニティビジネス事業活動を行っている団体、または、今後1年以内にコミュニティビジネス事業活動を取組むことが確実な団体。
2)原則として「コミュニティビジネス塾」(福井県コミュニティビジネス推進協議会主催)の修了者が主体となった団体。(平成16~18年度「地域助け合いビジネス塾」の受講者が主体となる団体を含む)
認証期間は設けられていないが、認証団体は毎年事業報告書を提出する必要がある。
認証を受けると、認証制度の創設に合わせて創設された、「コミュニティビジネス創業奨励補助金」の交付申請、「福井県産業活性化支援資金(地域助け合いビジネス支援分)」の融資申し込みが可能になる。
この「コミュニティビジネス創業奨励補助金」は、コミュニティビジネスを創業する団体が取組みに着手するにあたり、人材育成、広報、事業資金の一部を補助する制度。
補助金の申請には、構成員が5名以上であることや法人格(株式会社、NPO、企業組合など)を有することに加え、認証団体(申請中も可)であることが要件となっている。補助限度額は50万円。今年度の申し込みは1月24日まで。
また、「福井県産業活性化支援資金(地域助け合いビジネス支援分)」は、 融資限度額は3,000万円。融資利率2.00%以内で、事業計画に基づく設備資金および運転資金を融資する。この融資が受けられるのも、原則として福井県コミュニティビジネス推進協議会の認証を受けた団体。申込先は、県内の商工会議所、商工会、商工中金、各種金融機関など。
「コミュニティビジネス認証団体」および「コミュニティビジネス創業奨励補助金」の募集開始、「福井県産業活性化支援資金(地域助け合いビジネス支援分)」については、福井県サイト内、下記を参照のこと。
http://www2.pref.fukui.jp/press/view.php?cod=Oe18a81198031855fb