行政 : 恵庭市、中学生も参加するNPO支援制度
2月1日、北海道恵庭市は、新しいNPO支援制度「えにわブーケトス」(案)を公表した。この制度では、中学生以上の市民すべてが「応援したいNPOの事業」を選ぶことができ、その集計数に500円を乗じた金額を市がそのNPOへの支援金とする。市は3月3日まで、この制度に対する意見募集を行っている。
2月1日に北海道の恵庭市が公表した、「えにわブーケトス」制度(案)の特徴は、中学生以上の市民自らが支援を希望する団体を選び、その結果をに基づいて、市が市民活動団体に支援していくという点。
市は、この制度によって、市内の市民活動団体の育成とともに、市民の市民活動への理解、行政への市民参加の機会と実感、地域力の向上をめざしたいとしている。
「えにわブーケトス」(案)では、まず、支援を希望する団体が事業計画を提出。提出された事業を「市民活動支援制度判定会」が審査し、定められた要件を満たしていると判断された団体の事業を、市広報や市のホームページ上で公表。支援対象となる団体は、公開プレゼンテーションの場で、自ら事業のPRも行える。
これに対して、恵庭市に住民登録又は外国人登録を有する中学生以上の市民すべては、市広報(特別号)と同時に配布された選択届出書に、自分が支援したい団体を1つ選び記入して届け出ることができる。
市は市民からの届出結果を集計し、市民が選択した数の合計に500円を乗じて得た額を支援相当額とする。ただし、1事業につき50万円が上限。また、総額においても、市の予算の範囲内とする予定。各団体ごとの支援相当額が決定された後には、市広報や市ホームページなどでその結果を公表する。
なお、団体は、市民の選択の結果、交付申請額に比べて届出金額が少なかった場合は、事業規模を縮小して計画を変更することができる。また、事業終了後、実績報告書に収支決算書及び領収証を添付して報告を行う。
恵庭市では、この制度について、2月1日から3月3日まで意見募集を行い、平成20年度の実施を予定している。
恵庭市のNPO支援制度「えにわブーケトス」(案)は、同市のサイト内、下記に掲載されている。
http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/mmb/031509/031509.html