No.065 『「シーズ」のいわれ』(2004/06/02配信)
バックナンバーの情報は配信当時の情報です。
現在では情報が変化している可能性があります。ご注意ください!
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シーズ=市民活動を支える制度をつくる会
■2004-06-02■
■No.065 NPOWEB Mail Magazine
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—事務局より—
シーズは事務所を4月29日に移転しました。
それから、2週間ほど経て、新しい生活にも慣れてきたある日のこと。
NPOWEBのニュースにするために、
内閣府に「防災力向上に関する意見募集」の電話取材をしていた時のことです。
突然の大音響!
事務局の火災報知器が鳴り響きました。
内閣府の防災担当の方、
お仕事柄か冷静さの中にも緊張感を含んだキリリとしたお声で、
「大丈夫ですか???電話は切りましょう。」と、
受話器を置かれました。
火災報知器の誤作動でした。
あらためてお電話した折には、「何事もなく良かったですね。」と、
しみじみと言われました。
よりによって...事務局では大いにウケました。(とく)
こんなハプニングの中できたニュースはこちら→ https://www.npoweb.jp/news_info.php3?article_id=1635
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『「シーズ」のいわれ』
▼一番受ける質問
1998年にNPO法が成立して以来、「NPOとは何か」「NPO法人化の方法」などといったテーマで、毎年、全国を講演して回ってきた。そして、この2、3年は、自治体もNPOとの協働ブームとなってきていて、自治体職員向けの研修にも呼ばれることも少なくない。
講演を始めると、まず、1時間とか1時間半を、「NPOとは」「市民活動の意義」「協働のあり方」「NPOとの対等な関係構築」といったことで、懸命に説明する。いつも説明したいことが山ほどあるので、時間が足りなくなって最後はちょっとはしょり気味になってしまう。しかし、なるだけ参加者には納得して帰ってもらいたいので、必ず質問は取ることにしている。
「みなさん、分かりましたか?何か質問はありますか?」
こう会場に尋ねる時は、実は、講師もちょっとハラハラしながら聞いている。
ちゃんとついてきてくれただろうか、分からないところがたくさんあったのを飛ばしてしまってはいないだろうか?
こんな不安を持っているのである。
しかし、返ってくる質問は、たいてい講師の期待を裏切るものが多い。
今まで、松原が講演の後に受けた質問で、ダントツに多いのは次の二つだ。
「シーズはなぜNPO法人にならないのですか?」
「シーズって何の略ですか?」
うーん。講演の内容とは全く関係ないのだけどなあ・・・・。と、このときばかりは、少々ため息が出てしまう。
講演の内容の方は、わかってくれているのかなあ、と。
さらに、先日、朝日新聞で、松原のインタビュー記事が掲載された日に、読者(男)の方から事務所に電話がかかってきた。
電話を取ったスタッフが受けた質問は、「記事を読んだけど、シーズって何の意味?」。
「スペルは何?」。
根ほり葉ほり聞いてきたそうだ。
知りたい人が、こんなに一杯いるというのはオドロキなのだが、ニーズがあるなら、答えねばなるまい。
というわけで、今回は、このシーズに寄せられる二大質問の一つにお答えする。
(もう一つについては、いずれお話したい)
▼ちょっと昔話を
シーズと言うと、多くの人が、「ああ、『種(seeds)』の意味ですね」と言う。
しかし、実はシーズのスペルは「C's」であって、「種(seeds)」ではない。
シーズのいわれを説明するには、シーズの設立の経緯について説明する必要がある。
1993年、シーズの母体となる三つのプロジェクトがスタートした。
一つは、東京ランポというNPOの中に設置された「市民活動推進法研究会」、もう一つが、(社)自由人権協会の中に設置された「NGO税制の改善に関する研究会」、あと一つが、市民フォーラム2001の中に設置された「NGO活動推進委員会」である。
このうち、「市民活動推進法研究会」はNPO法の素案づくりを、「NGO税制の改善に関する研究会」はNPO支援税制の素案づくりを行っていた。
この三者はメンバーもかなりダブっていたことから、三者で一体となって立法運動を起こそうということになり、まずは、そのニーズを社会に問うためのシンポジウムを開催しようとなったのが1993年の11月だった。
シンポジウムは、タイトルを「市民活動を支える制度を考える」とすることに決定。そのシンポを実施するために「シンポジウム・市民活動を支える制度を考える/実行委員会」が結成された。
そして、94年4月にシンポジウムを開催。このシンポジウムを受けて、運動団体をつくろうということが本決まりとなり、翌5月には「市民活動を支える制度をつくる会(仮称)準備会」が結成された。
さて、では運動団体をつくろうということで、準備会合では、着々と、目的を決め、呼びかけ文を決め、組織も決まっていった。いよいよあとは設立総会、というところで、「はて、名称をどうする?」という議論がメンバーの中で起こったのである。
当然、「『市民活動を支える制度をつくる会』でいいのではないか」、「この名前だと何をする団体かはっきり分かる」という声がある反面、設立メンバーの一部からは「長い」「覚えにくい」という意見が出た。
一番、反対理由として有力だったのは、「名前が長いと振込用紙に書いてもらうのが大変。会費や寄付をもらうのに苦労する」というものと「電話対応でそんな長い名前だと舌を噛む」というものだった。
「それは至極もっとも。事務局の苦労も考えよう」ということで、では、短い名前の案を考えるべしということになったのだ。
▼シーズの意味は
さて、設立メンバーはさまざまな名前を出し合った。今では、候補となった名前は覚えていない。ともかく、いろいろ出た中の一つが「シーズ」という名称だった。
発案者によれば、「市民の(もの)」「市民活動の制度」という意味で、"Citizen's"の略として、「C's」と書くとされた。音だけ読めば、「種」という意味のseedsとも聞こえるという補足もあった。
しかし、正式(?)な意味は、「市民の」というところから来ている。
ただ、このような意義付けが、設立メンバーの間で評価されたかどうかは怪しい。
「シーズ」の名称が評価されたのは、むしろ「カタカナ三文字で画数が少ない」「電話でも応対しやすい」「覚えやすい」ということだったように思う。
しかし、では、「シーズ」で決まるかと思いきや、反対派は「チョコレート屋みたいで何をしているのかわからない」と反撃に出た。それもそうだという意見が出て、結局二転三転、二つの名前で決戦投票となった。
結果は、同数。当時は、議長決裁などなかったので(議長がいなかった)、決まらない。出された折衷案が、両方の名前を使うというものだった。
最終的には、設立時の名称は「市民活動を支える制度をつくる会C's 」。
短くするつもりだったのが、ますます長くなってしまった。
しかたないので、電話に出るときは「はい。シーズです」といって出て、振込口座は「シーズ」で開設し、マスコミなどでは「市民活動を支える制度をつくる会」として名をアピールした。
その後、C's が読みにくいということで、ふりがなをうって「市民活動を支える制度をつくる会C's(シーズ)」となり、さらに併用を分かりやすくしようということで、「シーズ=市民活動を支える制度をつくる会」という風にイコールで結ぶことにした。
このイコールで略称や愛称を結ぶという手法は、90年代NGO界で行われた手法だ。
有名なのに「シャプラニール=市民による海外協力の会」や「シェア=国際保健協力市民の会」がある。
ということで、ますます長くなってしまった。(なんてことだ!)
これが、シーズという名前の「いわれ」(というほどでもないが)である。
だから、「シーズ」というのは、「市民活動を支える制度をつくる会」の愛称でも、略称でも実はない。正式名称の一部なのである。
今では、シーズの運営委員会では、「もう『制度をつくる』という時代でもなくなったし、『シーズ』だけにしては」という意見もしばしば出されるが、「でも分かりにくいしね」という反対意見も出て、結論が出ない。
いずれ単独の「シーズ」とする日が来たら(来ないかもしれないが)、その時は、もう少しきちんと質問に説明できる「いわれ」を、無理矢理にでも作った方がいいのかもしれないと思うこの頃である。
(松原明)
★☆★☆シーズからのお知らせ!★☆★☆
NPOWEB PR ◆……………………………………………………………………
NPOWEBの見どころ
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★ NPOWEBの見どころをお知らせします!!
【1】イベント報告 「議論の中間整理」を読むを更新しました。
2004年4月19日、シーズは緊急集会「公益法人制度改革『議論の中間整理』を読む」を行いました。「公益法人制度改革に関する有識者会議」が3月31日に発表した「議論の中間整理」を受けて、それを読み解き、またその概要や問題点、NPO法人への影響などについて議論しようと、緊急に開催されたものです。
読んでみる?→ https://www.npoweb.jp/0802/event_houkoku.php3?article_id=1623
【2】インタビュー 「国会議員に聞く(9)」 を更新しました。
今回は、国会議員になられる前から積極的に市民活動に関わってこられ、またNPO法の成立でも実現に向けて尽力された社会民主党党首の福島みずほさんです。
読んでみる?→ https://www.npoweb.jp/interview_info.php3?article_id=1632
【3】イベント報告 シーズ・キックオフ10周年記念イベント を更新しました。
2004年4月24日、シーズ・キックオフ10周年記念イベント「どこへいく? NPO / 振り返り、そして行動しよう!」と題するシンポジウムを行いました。これは、「シーズ=市民活動を支える制度をつくる会」の発足が決まった1994年のシンポジウムから、この4月でまる10年が経ったことを記念して、これからのNPOの向かうべき方向性を考えることを目的として開催されました。
読んでみる?→ https://www.npoweb.jp/0802/event_houkoku.php3?article_id=1640
NPO Information ◆……………………………………………………………
シーズ・スタッフ募集
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シーズでは現在、スタッフを募集しています。
現在、次の2つの職種を募集しています。応募の際は、「事務スタッフ希望」「事
業スタッフ希望」と区分をお書きください。「事業スタッフ」は、学生及び新卒者
(業務経験1年未満の者)の採用はありません。
【事務スタッフ(学生アルバイト可)】
職種:事務
業務:書籍発送、書類作成、電話応対、イベント補助、資料整理、コピー・印刷など
条件:月〜金 午前10時〜午後7時の間で週2〜3回、1回4時間以上業務できる方。
人数:若干名(1〜4名)
待遇:時給800円〜。交通費支給(実費で往復1000円まで)。
備考:学生の場合は、現在大学、短大、またはそれに準じる学校に在籍中の方。
基本的なパソコン操作、電話応対、正確な事務ができる方を求めています。
【事業スタッフ】
職種:事業運営
業務:調査、情報収集、広報、ホームページ運営補助など。
人数:若干名
待遇:能力に応じます(採用後2ヶ月は試用期間です)。
備考:市民活動団体、NPOでの業務経験がある方を優先します。年齢、性別、国籍な
どは問いませんが、日本語で十分なコミュニケーションができ、1年以上業務に携わ
れる方を求めています。
◆応募方法
応募フォーマットの項目にもれなく記入の上、事務局宛にE-mailでご応募ください。
応募フォーマットは下記のアドレスよりご覧下さい。
https://www.npoweb.jp/aboutcs/cs_info.php3?article_id=1647
◆応募〆切
2004年6月13日
お問い合わせ:シーズ=市民活動を支える制度をつくる会
担当:鮎川(あゆかわ)、鈴木
〒162-0821 新宿区津久戸町4-7 OSビル2F
TEL:03-5227-2008 FAX:03-5227-2009
e-mail:npoweb@abelia.ocn.ne.jp
★☆★☆見逃せない!注目のニュース★☆★☆
NPO News ◆………………………………………………………………………
国民生活白書、NPOを主題に (5月31日のニュース)
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竹中平蔵経済財政・金融担当相は、5月21日の閣議に平成16年版国民生活白書を提出した。「人のつながりが変える暮らしと地域」と題する今年の白書では、NPOの活動に焦点をあて、各地でおこなわれている32の事例を紹介。それらの活動が新たな公共の担い手となっているとし、地域の活性にもプラスになっていると評価した。その一方で、資金不足、信頼性の確保などNPOの抱える課題も指摘している。
▼このニュースを詳しく読む?
https://www.npoweb.jp/m_news_info.php3?article_id=1657
NPO News ◆…………………………………………………………………………
北海道で初認定。認定法人24に (5月26日のニュース)
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2004年5月26日、新たに「霧多布湿原トラスト」(北海道厚岸郡浜中町)が、国税庁の認定を受け「認定NPO法人」となり、官報に公示された。これで認定NPO法人の数は全国で24法人となった。北海道では、初めての認定NPO法人の誕生となる。ナショナル・トラスト運動団体としても初めて。
▼このニュースを詳しく読む?
https://www.npoweb.jp/m_news_info.php3?article_id=1651
NPO News ◆…………………………………………………………………………
自民党、NPO支援税制実態調査 (5月19日のニュース)
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自民党は今秋の税制改正における資料とする目的で、「認定NPO法人制度(NPO支援税制)の実態調査」を開始した。5月17日には、自民党NPO・NGO関係団体委員会(熊代昭彦委員長)は、無作為抽出の約5500団体を対象に実態調査のためのアンケート用紙を発送した。
▼このニュースを詳しく読む?
https://www.npoweb.jp/m_news_info.php3?article_id=1641
NPO News ◆…………………………………………………………………………
連絡会、公益法人改革意見書提出 (5月11日のニュース)
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NPO/NGOに関する税・法人制度改革連絡会は、5月10日、東京都内で総会を開催し、平成16年3月31日付で「公益法人制度改革に関する有識者会議」(座長:福原義春資生堂名誉会長)が発表した「議論の中間整理」に対する意見を取りまとめて、内閣官房公益法人制度改革推進担当室に提出した。
▼このニュースを詳しく読む?
https://www.npoweb.jp/m_news_info.php3?article_id=1626
★☆★☆トクトクNPOサポート情報★☆★☆
★4月23日、5月10日、11日、13日、14日、17日、18日、19日、20日、21日、24日、25日、27日、28日、31日更新の助成金情報です。
・北海道経済産業局
平成16年度「市民活動活性化モデル事業(市民ベンチャー事業(中間支援機能強化事業))」 (6月4日)
・大阪府
先導的・モデル提案型CB(コミュニティ・ビジネス)創出支援・公募事業 (6月4日)
・千葉県
平成16年度DV被害者支援活動ボランティア等養成研修事業 (6月7日)
・和歌山県
平成16年度『NPOからのふるさとづくり企画提案』(自由部門・テーマ部門)募集 (6月10日)
・経済産業省関東経済産業局
平成16年度「市民活動活性化モデル事業(市民ベンチャー事業中間支援機能強化事業)」 (6月11日)
・社会福祉法人NHK厚生文化事業団
第16回地域福祉を支援する「わかば基金」 (6月15日)
・富山県
県とNPOとの『協働パイロット事業』の募集 (6月16日)
・環境省
循環型社会の形成に向けたエコ・コミュニティ事業(平成16年度循環型社会形成実証事業)募集 (6月18日)
・経済産業省四国経済産業局
平成16年度「市民活動活性化モデル事業(市民ベンチャー事業中間支援機能強化事業)」 (6月18日)
・経済産業省中国経済産業局
平成16年度「市民活動活性化モデル事業(市民ベンチャー事業中間支援機能強化事業)」 (6月18日)
・(財)在宅医療助成勇美記念財団
2004(平成16)年度在宅医療助成(指定公募) (6月30日)
・特定非営利活動法人モバイル・コミュニケーション・ファンド
第3回ドコモ・モバイル・サイエンス賞 (6月30日)
・積水化学工業株式会社/株式会社積水インテグレーテッドリサーチ
積水化学自然に学ぶものづくり研究助成プログラム第3回募集 (6月30日)
・セブン−イレブンみどりの基金事務局
平成16年度第2期環境市民ボランティア活動助成制度 (6月30日)
・トヨタ環境活動助成プログラム事務局
トヨタ環境活動助成プログラム2004 (7月2日)
・社会福祉法人全国社会福祉協議会・全国ボランティア活動振興センター
ボランティア・市民活動メッセージコンクール (7月5日)
・(社)日本旅行業協会
平成16年度「JATA環境基金 地球にやさしい環境学習支援助成」 (7月15日)
・マイクロソフト株式会社
第3回マイクロソフトNPO支援プログラム (7月20日)
・特定非営利活動法人モバイル・コミュニケーション・ファンド
2004年度「ドコモ市民活動団体への助成事業」 (7月20日)
・(財)日産科学振興財団
平成16年度理科・環境教育助成 (7月30日)
・(財)松翁会
平成16年度社会福祉助成金 (7月31日)
・(財)市川房枝記念会
第22回市川房枝基金 (8月31日)
・(財)広域関東圏産業活性化センター
平成16年度グリーン電力基金 (9月1日)
・帝塚山学院国際理解研究所
第30回「国際理解教育賞」論文募集 (9月15日)
・(社)日本旅行業協会
2004年度「ホームステイツアーについての体験記募集」 (12月31日)
・外務省
平成16年度NGO事業補助金 (常時募集)
▼詳細はシーズホームページで!
https://www.npoweb.jp/m_subsidy_categ.php3
トップページの〆切間近の助成金情報とまだまだあります助成金等情報で紹介
★5月11日、25日更新のその他支援情報です。
括弧()内の日付は、申請の締め切り日です。
・日本財団
福祉車両支援 (7月31日)
▼詳細はシーズホームページで!
https://www.npoweb.jp/
トップページのその他の支援情報にて紹介
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