その他 : 平成20年度の世帯平均寄付額は2,947円
平成20年の総務省統計局の家計調査の結果によると、平成20年の1世帯当たりの平均寄付額は2,947円で、平成18年の2,641円、平成19年の2,618円に比べ、300円強の上昇となった。
総務省の家計調査は、昭和21年(1946年)7月に始められた「消費者価格調査」から発展したもの。国民生活における家計収支の実態を把握して、国の経済政策・社会政策の立案のための基礎資料とするために、総務省統計局が毎月実施している統計調査。
この家計調査では、農林漁家世帯を除く二人以上の世帯を対象として、600以上の購入品目別の支出に関して詳細な調査を行っている。
なお、「寄付金」の品目は、調査対象として昭和62年(1987年)に加わった。ただし、この寄付金には社寺への賽銭などの「信仰/祭祀費」、また自分の子どもの通う学校への寄付金は含まれない。
一世帯あたりの年間寄付金額は、阪神淡路大震災の起きた平成7年が5834円だったのを除き、この10年あまりは3千円台で推移。平成13年から15年までは、景気後退を反映して2千円台に落ち込んだ。平成16年から17年には3千円台を一時回復したが、平成18年に入ってからは2千円台に。平成 20年に入り、2千円台後半まで数字を戻している。
以下は、平成2年から平成20年までの一世帯あたりの寄付金額の推移。
<農林漁家世帯を除く二人以上の世帯の全国平均>
年 金額
1990(H2) 3,451円
1991(H3) 3,894円
1992(H4) 3,405円
1993(H5) 3,412円
1994(H6) 3,145円
1995(H7) 5,834円
1996(H8) 3,250円
1997(H9) 3,594円
1998(H10) 3,249円
1999(H11) 3,172円
2000(H12) 3,199円
2001(H13) 2,670円
2002(H14) 2,936円
2003(H15) 2,794円
2004(H16) 3,224円
2005(H17) 3,460円
2006(H18) 2,641円
2007(H19) 2,618円
2008(H20) 2,947円
なお、総務省統計局では、平成12年から、農林漁家世帯と単身世帯を含めた全国平均の統計も出しており、その数字は以下のとおり。
<農林漁家世帯、単身世帯を含む全国平均>
年 金額
2000(H12) 2,782円
2001(H13) 2,526円
2002(H14) 3,104円
2003(H15) 2,515円
2004(H16) 3,121円
2005(H17) 3,121円
2006(H18) 2,575円
2007(H19) 2,277円
2008(H20) 3,166円
また、平成20年の100世帯当たりの寄付頻度は1年で112件となっており、1世帯平均 年1.12回の寄付をしていることがわかる。
年 100世帯当たりの頻度
2005(H17) 122件
2006(H18) 110件
2007(H19) 111件
2008(H20) 112件
この調査結果の詳細は、総務省統計局のサイトの下記を参照のこと。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm