シーズ月例活動報告会2009年10月「どうなる!? 新公益法人vs. NPO法人」
「どうなる!? 新公益法人vs. NPO法人」
2009年10月26日(月)19時~21時
於:ウィメンズプラザ 会議室
シーズ月例報告会は、会員や支援者の方に対して具体的な活動をご報告し、また参加者の方から直接ご要望やご意見をお聞きするために、毎月恒例で開催している。
今月のテーマは「どうなる!新公益法人vs. NPO法人」で、税理士の脇坂誠也氏、弁護士の浅野晋氏による解説と、シーズの関口より最新の情報を報告した。
2008年12月1日に施行された新公益法人法は、多くの社団、財団法人に直接的な影響を与えているだけでなく、公益認定制度と認定NPO法人制度の違いなどに関心が高まっている。そのような中開催された今回の活動報告会には、NPO関係者や公益法人関係者など76名が参加した。
(活動報告会の様子 ブックレットを使い解説する脇坂氏 10/26)
まず、税理士の脇坂氏執筆の著書「徹底比較!NPO法人vs新公益法人」の冊子をテキストに、NPOと公益法人の制度の違いや、特色について解説がなされた。
次に、弁護士の浅野氏から公益法人とNPO法人の法律の思想的な違いなどについてご説明いただき、法人格を選択する際の注意点なども触れられた。制度としてどちらがいいということではなく、団体にとってどちらが適した制度かを考えていただきたいとのことであった。
(活動報告会の様子 解説する浅野氏 10/26)
続いてシーズの関口より、資料をもとに新公益法人への移行数、公益認定の状況について説明し、公益認定については認定NPO法人と同様に審査期間が長すぎるという問題が出てきていることなどの報告があった。
また、公益財団法人公益法人協会の長沼氏から、公益法人協会の公益認定申請の取り組みについてお話があった。2008年12月1日に公益認定申請を提出し、3月19日に移行認定が出て、4月1日に登記したとのこと。申請事務は大変だと聞いていたが、予想していたよりも会計的に難しいことではなく、事務処理として煩雑だということを感じた、と語った。
(活動報告会の様子 10/26)
その後、会場からの質疑を求めた。株式会社と一般社団法人との違いについての質問があった。株式会社は営利目的だと見られるのを敬遠する方もあり、一般社団を選ぶケースも出てくるのではないかと回答。
また、認定NPO法人を取得した後の報告書類が膨大だと聞いているが本当か?との問いについては、脇坂税理士より「結構あります」との回答があった。
最後に事務局長の松原より、新公益法人制度とNPO法人制度については、今後の動向も注目していく必要があり、シーズではNPO税制改正に取り組みながら、新公益法人制度についても情報を発信していくとまとめ、会は終了した。
シーズ月例活動報告会は、毎月ホットな情報提供を行っていく。11月の報告会は「どうなる?新政権下のNPO税制改正」をテーマだ。今まさに動いている国会での税制改正の様子をシーズの松原、関口がお届けする。
詳細内容やお申し込みはこちらから → https://www.npoweb.jp/modules/eguide/event.php?eid=94
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(文責:シーズ 江崎礼子)