その他 : 新たな認定なし、認定NPO法人数173のまま
7月30日、特定非営利活動法人(NPO法人)チャイルド・ファンド・ジャパンが再認定を受けた。今回、新たな認定はなかった。8月1日現在、認定NPO法人の数は173法人で増減なし。
「認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)」とは、特定非営利活動法人(NPO法人)のうち一定の要件を備えているとして、国税庁長官の「認定」を受けた法人。
認定を受ければ、当該法人へ寄附をした個人や、企業などの団体が納める税金が軽減される仕組みで、いわば寄附を促進する税制(寄附税制)。
認定NPO法人への寄付金は、所得から控除される(寄付金控除)。さらに、認定NPO法人の行う収益事業への法人税も軽減される(みなし寄附金制度)。
また、地方自治体が条例により指定していれば、認定NPO法人への寄付金は住民税から税額控除される仕組みも導入されている。
参考ニュース「【続報】東京都も認定NPOを寄付金控除へ」(2009/05/08)
/2009/05/その他-【続報】東京都も認定npoを寄付金控除へ/
今年4月には、制度創設以来7回目となる平成22年度税制改正により、実績判定期間の特例延長や申請/報告書類の削減、審査期間の短縮、相談窓口の拡充、寄附金控除の適用下限額(足切り金額)の引き下げなどが実現している。
参考ニュース「【詳報】認定NPO制度7回目の改正実現!」(2010/04/28)
/2010/04/その他-【詳報】認定npo制度7回目の改正実現!/
参考ニュース「年間2千円超で寄附金控除が利用可能に!」(2010/03/31)
/2010/03/その他-年間2千円超で寄附金控除が利用可能に/
従来は月末の官報に掲載され、公示されていた。その場合は、認定有効期間が翌月の1日から5年間とされることがほとんどであった。
1月に、初めて月の半ばで新たに3法人が官報掲載・公示され、認定された。国税庁・局は、最近、認定審査の迅速化や円滑化に取り組んでおり、今後は必要に応じて、月の半ばと末での、認定を行っていくようだ。
迅速化・円滑化に向けた国税庁・局の取り組みを歓迎したい。
7月30日、認定を受けたのは以下の特定非営利活動法人(NPO法人)。
前回は一度に14法人が新たに認定され過去最高記録となったが、今回は新認定がなかった。実績判定期間の特例期限とされていた(※実際は1年延長)3月に34件集中した申請団体の認定は一段落したようだ。
参考ニュース「一気に新認定14件、認定NPO173法人に」(2010/07/16)
/2010/07/その他-一気に新認定14件、認定npo173法人に/
【再認定】
2回目(認定有効期間5年間)
特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン
(認定有効期間:~平成27年(2015年)7月31日)
8月1日現在、認定NPO法人の数は7月16日から増減なく、173法人のまま。
8月1日現在、認定NPO法人が一つでも存在する都道府県は29都道府県。認定NPO法人が一つも存在しない「認定NPO法人空白県」は18県。
8月1日現在の都道府県別認定NPO法人数は下記の通り。
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北海道 1
青森県 0
岩手県 0
秋田県 1
宮城県 2
山形県 1
福島県 1
茨城県 3
栃木県 3
群馬県 0
埼玉県 2
千葉県 2
東京都 92
神奈川県 12
新潟県 2
福井県 0
石川県 1
富山県 0
静岡県 1
山梨県 0
長野県 3
愛知県 11
岐阜県 1
三重県 1
和歌山県 0
滋賀県 0
奈良県 1
京都府 4
大阪府 3
兵庫県 6
岡山県 1
広島県 0
鳥取県 0
島根県 1
山口県 0
香川県 0
徳島県 0
愛媛県 1
高知県 0
福岡県 9
佐賀県 1
長崎県 2
大分県 0
熊本県 0
宮崎県 0
鹿児島県 0
沖縄県 1
合計 173
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認定NPO法人の一覧は、次の国税庁ホームページから見ることができる。
2009年5月より従来のNPO法上の活動分野に加え、定款に記載された活動目的もホームページ上に掲載されている。これにより、団体名だけでは分かりづらかった活動内容も理解しやすくなっている。
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/denshi-sonota/npo/meibo/01.htm