その他 : 認定NPO法人、3月の申請は歴代2位の28件
国税庁の調べで、2011年3月中の「認定NPO法人」の申請件数などが明らかになった。同月中の認定申請は、今までで2番目に多い28件。同月の認定は1件。各地の国税局などで受けた認定NPO法人に関する相談は113件だった。
認定NPO法人制度や寄付税制については、現在、抜本改正が進行中。
平成23年度税制改正大綱を受けて、税制改正法案には、寄付金税額控除方式や新しいパブリック・サポート・テスト(PST)の導入などが盛り込まれているが、成立の見通しが立っていない。
参考ニュース「【速報】寄付金税額控除・新PST実現へ!」(2010/12/16)
/2010/12/その他-【速報】寄付金税額控除・新pst実現/
このため、平成22年度末で期限切れとなる実績判定期間(2年も可)・PST基準値(20%)・小規模法人(PST計算時事務負担軽減)の3つの特例措置について、暫定的に3ヶ月間適用が延長された。
参考ニュース「【速報】認定NPO、3特例が3ヶ月間延長に」(2011/04/01)
/2011/04/その他-【速報】認定npo、3特例が3ヶ月間延長に/
「仮認定制度」の導入や認定機関の地方移管については、NPO法人制度改正と合わせて、特定非営利活動促進法(NPO法)を改正する方向で準備が進んでいる。
国税庁の調べで、NPO支援税制の対象となる「認定NPO法人」になるための認定申請状況について、3月中の数字が明らかになった。
これによると、新たな認定申請は28件だった。昨年、2010年の3月に記録した34件には及ばないものの、制度創設後2番目に多い申請件数となった。結果的に3ヶ月間延長されたものの、実績判定期間やPST基準値の特例適用が3月末申請分で終了する可能性があったため、駆け込み申請が増えたと思われる。
参考ニュース「認定NPO法人、3月の申請が過去最高に!」(2010/04/30)
/2010/04/その他-認定npo法人、3月の申請が過去最高に!/
不認定はなし。認定申請後に申請を取り下げたNPO法人は4件だった。
3月段階で、認定審査中の法人件数は48件。
3月中に、全国12ヶ所の国税局と47都道府県庁所在地の税務署で受けた認定に関する相談は113件。2001年9月から始まった認定に関する相談の累計は9121件。
2001年10月から始まった認定NPO法人制度にかかる、2011年3月末時点での認定申請等の累計の数字は以下のとおりである。
<認定申請件数=582件>
認定数 374(※)件
申請取り下げ 157件
不認定 3件
審査中 48件
——————-
認定期間終了 9件
解散 5件
認定取消し 1件
上記の認定数には、再認定161件、認定期間終了9件、解散5件、取消し1件を含むため、4月1日時点の「認定NPO法人」数は198法人となっている。また、一度でも認定を受けたNPO法人の数は、213法人となっている。
認定申請に関する実績判定期間については、今年度も引き続き、原則5年か2年か好きな方を選択できる可能。これにより、認定NPO申請の書類作成の手間は大幅に軽減されている。
平成22年度税制改正により、認定審査期間について目安となる標準処理期間が「6ヶ月」と定められた。また、審査の現場では審査期間の短縮が進んでいる。大きな問題がなければ、新規認定も再認定もおおよそ2~4ヶ月程度で認定が受けられているようだ。国税庁・局の尽力に感謝したい。
従来まで、全国12ヶ所の国税局に限られていた相談窓口は、平成22年度から全都道府県庁所在地(47ヶ所)にまで拡充された。事前に予約すれば、国税局の職員が出張相談に応じてくれる体制だ。予約方法や連絡先の一覧は国税庁のホームページから見ることができる。国税庁では、円滑で迅速な審査のため、事前チェックと事前相談を呼びかけている。
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/denshi-sonota/npo/madoguchi/02.htm
認定NPO法人の一覧は国税庁内下記ページを参照。
2009年5月より従来のNPO法上の活動分野に加え、定款に記載された活動目的もホームページ上に掲載されている。これにより、団体名だけでは分かりづらかった活動内容も理解しやすくなった。
さらに2011年4月からは、認定NPO法人の事業報告書も国税庁ホームページでのインターネット公開がスタートしている。
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/denshi-sonota/npo/meibo/01.htm