Q9「 認定NPO法人になりやすくなったって、本当ですか?」(仮認定制度編)
ルールが新しくなったとは言え、基準を満たすだけの寄付を集めるのはやっぱり難しそう…。そんなNPO法人のための制度が「仮認定制度」です。これは認定を受ける際に必要な基準のうち、パブリック・サポート・テスト(PST)をクリアしていなくても、3年間限定で認定NPO法人とほぼ同じ税の優遇が受けられるというもの。
寄付した側は仮認定NPO法人への寄付額の4割を税額控除として、所得税から引くことができます。つまりこの制度を使えば認定を目指すNPOが寄付を集めやすくなり、新しくスタートした「3000円以上☓100人」というPST基準をクリアしやすくなるのです。
この制度が施行されるのは2012年4月1日。対象となるのは設立後5年以内のNPOですが、施行から3年間だけは設立後5年以上経ったNPO法人でも仮認定を受けることが可能です。認定を目指すなら使わない手はありません。
また、これまで認定の続きは国内に12箇所しかない国税局でのみ受け付けられていましたが、仮認定制度と同じ2012年4月1日からは各都道府県でも可能となります。手続きに伴う手間もぐっと軽減したので、ぜひ活用してください。
〈仮認定を受けるための条件〉
1.【免除】パブリック・サポート・テスト(PST)をクリアしていること
2.活動の対象が会員などをメインとした共益的な活動ではないこと
3.運営組織及び経理について適正であること
4.事業活動について、一定の要件を満たしていること
5.情報公開が適正にされていること
6.所轄庁へ事業報告書等が提出されていること
7.法令違反、不正の行為等がないこと
8.設立後1年を超える期間を経過していること
〈参照サイト〉
国税庁公式サイト:認定NPO法人制度
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/denshi-sonota/NPO/NPO.htm