ボランティア白書2012発行、寄付文化を特集
3月11日、「広がれボランティアの輪」連絡会議(事務局:全国社会福祉協議会・全国ボランティア・市民活動振興センター)は、「ボランティア白書2012~寄付文化の日本における可能性~」を筒井書房から発行した(税込み:2,415円)。
ボランティア白書は、2009年度まで社団法人青年奉仕協会(JYVA)が発行していたが、同法人の解散に伴い、今後は「広がれボランティアの輪」連絡会議が発行していくこととなった。
今回の特集は「寄付」で、日本における寄付の現状や関連制度、企業・行政・中間支援組織が仲介する寄付などの側面から、図表を使いながら分かりやすくまとめられている。シーズ プログラム・ディレクターの関口が、「寄付の法制度・税制」を担当し、新寄付税制や改正NPO法について執筆している。
特集の他にも、協働の取り組みや地域ボランティア活動の事例なども掲載されており、寄付やボランティアについて日本の動向を把握することができる。
また、本書は東日本大震災前に企画されていたため、震災を受けて、「東日本大震災とボランティア」が緊急企画としてまとめられた。
「広がれボランティアの輪」連絡会議については、下記サイトを参照。
http://blog.hirogare.jp/
ボランティア白書2012の詳細・購入は筒井書房サイト内、下記ページを参照。
http://tutuionlineshop.shop-pro.jp/?pid=40992270
【ボランティア白書2012 寄付文化の日本における可能性】
<目次>
●第1章 特集
[1]寄付を増やす・・・・・・・もっと日本人の寄付は増やせる
[2]寄付の状況を知る・・・・・日本寄付データの多角的検証と寄付文化についての考察
[3]共同募金の現状を知る・・・日本における共同募金の現状と課題
[4]寄付の法制度・税制・・・・2011年の抜本改正を中心に
[5]企業が仲介する寄付・・・・コーズブランドによる寄付と社会貢献のあり方
[6]行政が仲介する寄付・・・・市民の意思を反映した市民活動への資金支援
[7]中間支援団体の寄付集め・・とちぎボランティアネットワークが力を注ぐ寄付集め
●第2章 動向
[1]2つの円卓会議から ・・・・「『新しい公共』宣言」「私たちの社会的責任宣言」をどう読むか
[2]社協の取り組み・・・・・・社協ボランティア・市民活動センターの動向
[3]協働を広げ、地域を元気に・新しい公共の担い手としてのNPOの現状と課題
●第3章 事例
[1]小地域福祉活動への支援・・・・・・・・・1万を超える小地域福祉ネットワーク活動から新たな住民主体の福祉活動へ
[2]今日的なボランティア・市民活動事例・・・教育分野:JRCの取り組み 自立と共生を目指した学びの創造
[3]今日的なボランティア・市民活動事例・・・岩手県立大学大学ボランティアセンターの取り組み
[4]今日的なボランティア・市民活動事例・・・子ども分野:チャイルドライン支援センターの「子どもの笑顔100万個PROJECT」
[5]社会再参加への道を開く・・・・・・・・・市民とともに歩むビッグイシュー基金の「”再チャレンジ”応援プロジェクト」
[6]COP10の活動 ・・・・・・・・・・・・・・生物多様性の10年に向け、市民参加のすそ野を広げる
[7]今日的なボランティア・市民活動事例・・・推進分野:知多半島のNPOネットワーク
参考資料 ボランティア活動の参加状況や予算の実態
参考資料 NPO法人の資金等に関する現状
参考資料 財団・企業の社会貢献に関する活動の現状