日本政策金融公庫、NPO法人向け融資好調
4月24日、政府系金融機関である日本政策金融公庫は、平成23年度分NPO法人向け融資実績を公表した。これによると、NPO法人向け融資は、532件と前年度比38.5%の増加、金額ベースでも38億円と前年度比約4割増と5期連続で増加した。さらに今年度からは「地域活性化・雇用促進資金(社会貢献型事業関連)」も拡充され、年利1.15~3.80%の特別利率が適用されるとのこと。
株式会社日本政策金融公庫(日本公庫)は、株式会社日本政策金融公庫法に基づき、政府が100%出資して、2008年10月に設立した政策金融機関(特殊法人)。以前の国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行を統合する形で発足した。
従来、国民生活金融公庫が実施していた事業は、「国民生活事業」として引き継がれている。2009年度から、NPO法人向けの融資実績がまとめられ公表されている。
公表された資料によると、NPO法人向け融資は、平成16年度(2006年度)の12億4100万円(190件)から年々金額・件数ともに増加。平成23年度(2011年度)は、融資金額が前年度比約4割増の38億で、融資件数は前年度比38.5%増加の532件に達した。
活動分野別では、介護関連事業などを行うNPO法人の利用が多く、「医療・福祉」分野への融資が、373 件(前年度比 146.9%)、28 億円(前年度比 156.6%)と、件数ベースで全体の7割を占めている。
さらに、今年度からは「地域活性化・雇用促進資金(社会貢献型事業関連)」も拡充され、一般の利率より優遇された「年利1.15~3.80%の特別利率」が適用されることとなった。
日本政策金融公庫は、ニュースリリースの中で「日本公庫は国の施策に基づく政策金融機関として、地域で社会的課題を解決し、安定的かつ継続的な雇用を創出するいわゆるソーシャルビジネスの担い手であるNPO法人を積極的に支援しています。」と述べている。
実際の融資に関する申し込み・問い合わせは、フリーダイヤル0120-154-505で受け付け中。
今回のNPO法人向け融資実績に関するニュースリリースは、日本政策金融公庫サイト内、下記PDFファイルを参照。
http://www.jfc.go.jp/common/pdf/topics_120424.pdf
日本政策金融公庫については、下記ホームページを参照。
http://www.jfc.go.jp/