【2】認定NPO法人への3つのルート。
1.最適なルートを選択できます。
認定NPO法人を目指す場合、いくつかのルートがあり、団体が自由に選択できます。ルートにはそれぞれ特徴やメリット・デメリットがありますので、違いを把握しましょう。
2.すでに寄付者が多いなら認定に。
すでに寄付金や寄付者が多いのであれば、PSTクリアの可能性が高いので、「NPO法人→認定NPO法人」のルートが第一選択肢になります。2001年の制度創設当初からあるルートですが、過去2事業年度について寄付金や寄付者がたくさんいることが求められますので、難度が高くなっています。
3.まだ寄付金・寄付者が少ないなら仮認定に。
まだ寄付金や寄付者が少ないなら、新しくできた仮認定を経由して認定を目指すルート「NPO法人→仮認定NPO法人→認定NPO法人」が使えます。仮認定ではPSTが不要なので、寄付が集まっていなくても税制優遇を受けられます。仮認定となり、寄付税制を活用して寄付を集め、PSTを満たして認定NPO法人になるというルートです。
4.仮認定を使わずに、「認定」を目指す手も。
寄付金や寄付者が少ない場合でも、あえて仮認定を使わず、直接認定NPO法人を目指す方法もあります。一旦仮認定を経由することによる事務負担増は軽減されますが、寄付税制の後押しがない環境下で寄付集めを行う必要があり、難易度が上がります。
5.利用できる自治体なら「個別条例指定」も活用。
「条例個別指定」を利用したルートはどこでも使えるものではありませんが、利用できる自治体のNPO法人にとっては、便利な制度です。